ひところ美味しいお米といえば新潟の「こしひかり」宮城の「ささにしき」と相場がきまっていたが、今年はちょっと異変が起きているという。北海道産のあまり名前を聞いたことがなかった「ゆめぴりか」が美味しいと評判だ。まだ食べたこともなく無責任だが、テレビ番組で複数のその道の専門家が”美味しい”と太鼓判を押していた。
これまで北海道産の米といえば、まずいという定評だった。40年ほど前転勤で札幌に移住、東京にいた時のつもりで安い「標準米」を米屋に注文したところ道産米で、まずくてたべられなかった。以後約10年、わが家は北海道居住中は、道産米は食べず、すこし高かったが青森の黒石米のお世話になっていた。
「ゆめぴりか」は北海道立上川農業試験場が長年品種改良を重ねて作りあげた品種だそうで、収穫量の面でも多いという。”ぴりか”とはアイヌ語で”美しい”という意味。2008年から市場に出回っていたが、今年は夏の猛暑続きで夜の温度が下がらなかったことが逆に幸いして良質の「1等米」の割合が多かった。全国的にはこの猛暑が災いして今年は白く変色したお米が多く「1等米」の比率が例年より低く64%だったが道産米は逆に多かった。
戦前、北海道は米が獲れる北の極限といわれ、道北、道東の地には米作農家はなかった。しかし、専門家によると、この直近100年の北海道の平均温度は2℃も上昇、この高温傾向は将来も続き米の生産に適してきたそうである。地球温暖化によって北海道が将来、日本の一大米蔵の地になるのもそう遠い日ではないかもしれない。
これまで北海道産の米といえば、まずいという定評だった。40年ほど前転勤で札幌に移住、東京にいた時のつもりで安い「標準米」を米屋に注文したところ道産米で、まずくてたべられなかった。以後約10年、わが家は北海道居住中は、道産米は食べず、すこし高かったが青森の黒石米のお世話になっていた。
「ゆめぴりか」は北海道立上川農業試験場が長年品種改良を重ねて作りあげた品種だそうで、収穫量の面でも多いという。”ぴりか”とはアイヌ語で”美しい”という意味。2008年から市場に出回っていたが、今年は夏の猛暑続きで夜の温度が下がらなかったことが逆に幸いして良質の「1等米」の割合が多かった。全国的にはこの猛暑が災いして今年は白く変色したお米が多く「1等米」の比率が例年より低く64%だったが道産米は逆に多かった。
戦前、北海道は米が獲れる北の極限といわれ、道北、道東の地には米作農家はなかった。しかし、専門家によると、この直近100年の北海道の平均温度は2℃も上昇、この高温傾向は将来も続き米の生産に適してきたそうである。地球温暖化によって北海道が将来、日本の一大米蔵の地になるのもそう遠い日ではないかもしれない。