「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        朝鮮学校無償化反対は”いやがらせ”か?

2010-11-17 07:17:19 | Weblog
朝鮮学校無償化問題で文部科学省が適用基準に教育内容を問わずに判断した。これに対して拉致被害者家族会が怒っている。当然すぎるほど当然だ。朝鮮学校で教えている教科書には、肉親の救出を訴える家族たちの行動を”反朝鮮人騒動”と記述しているとのことだ。どうしてこんな学校を無償にするのかー民主党の政治主唱の政治が理解できない。

菅直人総理はかって拉致実行犯の辛光洙の釈放に署名した一人である。今は、彼の勝手の論理で野にいた時と総理とでは、おのずから立場が違うと言って入が、本質的には北朝鮮の拉致の重大性を理解していないのではなかろうか。

ほとんどの日本人は、今の菅内閣の拉致担当大臣が誰なのか即座に応えられない。それもそのはずである。先日、文科省が朝鮮学校への無償化を決定した時、担当の柳田法相は高木文科相に口頭で拉致担当大臣からの立場を説明したにすぎなかったという。事ほど左様に民主党内閣は拉致問題について冷淡だ。

その最たるものは、先日の衆院拉致問題特別委員会での無償化賛成派の熊谷貞俊議員の発言だ。熊谷議員は拉致被害者家族会代表に対して”いやがらせ(無償化反対)は、国の姿勢に係わる”と述べたという。

文科省は朝鮮学校無償化を審議した学識経験者の名前を公表していないが、一部では熊谷議員が委員の選定に関係していたといわれている。彼は大阪府知事選で橋元知事に負けた人物だが、その時の政策主張からみれば、無償化賛成という国民感情をサカなでする行動にでるのは解る。高木文科相は「産経新聞」とのインタービュ記事の中で無償化には国民の理解が必要だと述べていたが、無償化には国民の6割以上が反対している。無償化は暴挙である。