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スティーブ・ジョブズ夫人  ローレン・パウエル・ジョブスってどんな女性?

2011-10-15 | アメリカ国内
Jobs's Wife Backs Education Causes
ジョブス夫人教育運動を支援


あまり表に出てこない夫人だが、教育の力に関心がある素晴らしい女性のようだ。スティーブが人生の後半彼女から受けた影響も大きかったに違いない。

By GEOFFREY A. FOWLER And JESSICA E. VASCELLARO
Steve Jobs spoke very little in public about philanthropy, and he didn't participate in the "Giving Pledge," a campaign led by Bill Gates and Warren Buffett to get billionaires to commit to giving away much of their wealth.
スティーブ・ジョブスは慈善活動についてあまり公に語ってこなかったし、ビル・ゲイツやウォレン・バフェットのイニシアティブのもとの、億万長者に資産の多くの供出を呼びかける、「ギビング・プレッジ:提供の誓約」にも参加していなかった。



Now the spotlight turns to how the Apple Inc. co-founder's wife, Laurene Powell Jobs, will manage the fortune she is likely to inherit. Some large donors in Silicon Valley say they don't know if the couple made major donations behind the scenes. Through a spokeswoman, Ms. Powell Jobs, 47 years old, declined to be interviewed.
いま、アップルの共同創業者の妻、ローレン・パウエル・ジョブスが、どのように相続する巨額の遺産を運用するのかにスポットライトが当たっている。 シリコンバレーの巨額の寄贈者のある人達は、このカップルが見えないところで大きな寄付行為をしてきたかどうか知らないという。 しかし、パウエル・ジョブス夫人47歳のスポークスマンはインタビューに応じてはいない。


Steve Jobs's wife, Laurene Powell Jobs, has been quiet about her charity causes, but she is expected to continue backing education reform and women's issues. Geoffrey Fowler reports on digits.
スティーブ・ジョブスの夫人、ローレン・パウエル・ジョブスは彼女のチャリティ活動についてあまり多くを語らないが、彼女は教育改革と女性問題の支援を続けているという。 ジェフォリー・フォーラーがその数字についても報告する。

But Ms. Powell Jobs's activities paint a picture of a family deeply involved in supporting education reform, women's issues and other philanthropic causes, as well as Democratic Party candidates and issues.
しかし、パウエル・ジョブスの活動は、その家族が教育改革や女性問題そしてその他の慈善運動などと同様に民主党候補者やそれらの運動に深く関与している実態をよく物語っている。
"She is very much of the school of 'to whom much is given, much is expected,'" says Carlos Watson, who co-founded an educational reform organization called College Track with her in 1997. "She is focused on ways to expand opportunity."
「彼女は、“多く与えられた人に、多くを期待する”という考え方の人です」とキャロル・ワトソンは話す。彼女はカレッジ・トラックと言う教育改革団体を1997年に彼女と創設した、共同創設者である。「彼女は(教育)機会をを拡充する方法に専念している。」

Steve Jobs and wife Laurene Powell Jobs at the Oscars in 2010.
2010年オスカーの受賞式で
Ms. Powell Jobs has become a leader in education policy, advising nonprofits and politicians, says Ted Mitchell, chief executive of NewSchools Venture Fund, whose board Ms. Powell Jobs joined five years ago. The Jobs family has donated millions of dollars to the group, he says, and her work "is even more effective because she does this work quietly, constantly, with incredible integrity and great insight."
パウエル・ジョブス夫人は非営利団体や政治家にアドバイスする、教育政策の指導者的存在となっている、とニュースクール・ベンチャー・ファンドの代表であるテッド・ミッチェルは言う。 その役員会にはパウエル・ジョブス夫人も5年前から参加している。 ジョブス家は数百万ドルを同グループに寄付しているが、「彼女の仕事はそれにもまして重要だという、なぜなら彼女は多くを語らないが、常に変わることなく、きちんと一貫性もって、優れた見識で成果の上がる仕事をしてくれているからだ。」と彼は話している。

Ms. Powell Jobs worked at Merrill Lynch Asset Management and Goldman Sachs in the late 1980s. She met her husband while she was earning an M.B.A. at Stanford University. They married in 1991 and had three children, Eve, Erin and Reed. She also founded a natural-foods company called Terravera.
1980年代の後半、パウエル・ジョブス夫人はメリル・リンチのアセットマネジメントとゴールドマン・サックスで働いていた。 そして、彼女がスタンフォード大学のMBAを取得しているときにジョブスに出会った。彼らは1991年に結婚し、3人の子供、イブ、エリン、リードをもうけた。 彼女はテラベラという自然食品の会社を設立した。

Ms. Powell Jobs's charitable activities date back at least to the mid-1990s, when she mentored high-school students in East Palo Alto, Calif. In 1997, she co-founded the nonprofit College Track, which helps low-income students prepare for college through intensive academic and extra-curricular programs.
Founding and running College Track involved "significant" financial donations from the Jobs family, according to a person familiar with the organization.
パウエル・ジョブス夫人のチャリティ活動は少なくとも彼女が1997年にカリフォルニアのイースト・パロ・アルトで高校生のメンターをしていた1990年代中ごろに遡る、彼女は非営利のカレッジ・トラックを共同設立した。これは収入の低い家庭の学生を助けて、集中講義と追加カリキュラムを通して大学の準備を助ける組織である。
このカレッジ・トラックの創設と経営は、ジョブス家からの多くの寄付金を受けていると、同組織に詳しい人が述べている。


Ms. Powell Jobs thought "this is important enough that I am not going to just write a check—I am going to build with my own hands an infrastructure that can help students go to college," Mr. Watson says. The program has trained more than 1,000 students, he says, 90% of whom went on to a four-year college.
Ms. Powell Jobs often catches College Track's students, who are largely African American and Latino, off guard. "They think, 'you don't know my story,'" Mr. Watson says. But through one-on-one interaction—sometimes dozens of sessions at her or the student's home—she has proved her ability to connect, he says.
パウエル・ジョブス夫人は、「単に小切手を切るのではなく、自分の手、学生が大学へ進学するのを助けるインフラを手掛けるということが大事だと考えている」とワトソン氏は言う。 そのプログラムは既に1000人以上の学生を教育し、内90%が、その後4年制大学に進学していると、彼は話している。
彼女は、しばしばカレッジ・トラックの学生、(彼らは大抵アフリカ・アメリカンかラテン系だが)の中に飛び込んでいく。彼らの態度は、「どうせあなたは僕の生い立ちを理解できないよ。」といった態度だとワトソンは言う。 しかし、1対1の対話や、彼女の所或いは学生の家での話し合いを通じて・・彼女は、その人間関係を作る説得力を証明してきた。


Wendy Kopp, the founder and CEO of Teach For America, says she remembers Ms. Powell Jobs standing out at a visit to a California school three years ago. "It is very rare to find someone who is not one of our most senior staff members who can walk into a classroom and pick up on what she noticed. Her level of standards and questions all revealed such genuine commitment to the idea that all kids have the chance for an excellent education."
ティーチ・フォー・アメリカのCEOであり創始者であるウェンディ・コップは、三年前カルフォルニア・スクールへの訪問時、パウエル・ジョブス夫人は際立っていた、と言う。「シニア・スタッフメンバーでもない人物が、教室に入って行き、自分の気付いた点を取り上げるなどということは、まずありえない。」 彼女の基準と質問のレベルの高さは、全ての子供は素晴らしい教育を受けるチャンスがあるという理想への真摯な姿勢が本物であるということを物語っていた。

Ms. Powell Jobs still serves as president of College Track's board and has joined the boards of Teach for America, NewSchools Venture Fund, Stand for Children, New America Foundation and Conservation International. She is also a member of the Council on Foreign Relations.
パウエル・ジョブス夫人はカレッジ・トラックの役員会の会長として働き、そしてティーチ・フォー・アメリカ、ニュースクールズ・ベンチャー・ファンド、スタンド・フォー・チルドレン、ニューアメリカ・ファウンデーションそしてコンサベーション・インターナショナルのそれぞれの役員会にも参加している。

More recently, Ms. Powell Jobs set up a broader philanthropic organization called the Emerson Collective. According to her official biography, it "works with a range of entrepreneurs to advance domestic and international social reform efforts."
最近では、彼女はエマーソン・コレクティブという、より広範な慈善団体を設立している。 彼女のオフィシャルな経歴書によると、その団体は、広く起業家と連携して、国内外の社会改革を推進するとある。

A person familiar with Emerson says its name is based on Ralph Waldo Emerson's essay "Self-Reliance," and the organization believes in "empowering the individual by giving them tools to live a productive life."
エマーソンに詳しい人によると、その団体の名前はラルフ・ヲールド・エマーソンのエッセイの「セルフ・リライアンス(自立)」に基づいており、その団体は「個人に生産的な生活をするためのツールを提供することで個々人の強化をはかること」を目指している。

Ms. Powell Jobs has made public appearances in recent years at the Clinton Global Initiative. She conducted an on-stage interview with actor Ben Affleck in April at a meeting of the Global Philanthropy Forum about his work founding the Eastern Congo Initiative. The two traveled to the Congo last year, and she invested in the Initiative.
パウエル・ジョブス夫人は、クリントン・グローバル・イニシャティブで、最近公的な場に姿を現している。 4月には俳優のベン・アフレックに、グローバル・慈善フォーラムの会合で、舞台インタビュワーとして、彼が創設した東コンゴ構想の仕事について質問している。

In recent years, public records indicate, Ms. Powell Jobs made political donations to Democratic causes, including $200,000 in 2010 to a group called Californians for Clean Energy and Jobs, which was fighting a voter initiative that sought to delay a law regulating greenhouse emissions.
この数年では、公式記録によると、彼女は民主党の運動に政治献金をしている。そのなかには「カリフォルニアにクリーンエネルギーと仕事を」と呼ばれるグループに対する2010年の20万ドルの寄付もある、このグループは温室効果ガスの規制法案を遅らせる選挙運動に対抗するものである。

Ms. Powell Jobs's charity work has occasionally overlapped with Apple's. This past spring, Apple set up a program to collect first-generation iPads from consumers who were upgrading to the iPad 2 and donate them to Teach for America corps members. Apple dedicated space to the campaign in its store windows and was able to offer iPads to more than 9,000 teachers
彼女のチャリティ活動は、しばしばアップルのそれとオーバーラップしている。 去年の春、アップルは、アイパッド2にアップグレードした顧客からアイパッドの第一世代(前機種)を回収するプログラムを実施して、それらを「ティーチ・フォー・アメリカ」のメンバーに寄付している。 アップル社はその運動に、そのテンポのウィンドーのスペースを提供しており、それを通じてアイパッドを9000人以上の教師に提供することができた。

ウガンダ内戦  政府軍支援のため100名からなる米軍部隊を派遣

2011-10-15 | アフリカ

U.S. Troops Sent To Uganda To Help Fight Rebels

ウガンダの反乱軍との戦いを支援すため米軍を派遣

by The Associated Press

もう、何十年も前から部族間や独裁者により虐殺が繰り返されてきている国です。米国世論は、正直言ってもうウンザリという反応です。確かに米軍が命を懸けてまで守る正義がここにあるのかというと、私は個人的にはそこまでやらなくてもという思いがあります。しかし、こういう正義感もアメリカの強さの源泉でもあるとも言えます。ロシアや中国は多分何もしないでしょう。

October 14, 2011

President Obama is dispatching roughly 100 U.S. troops to central Africa to help battle the notorious Lord's Resistance Army. 

オバマ大統領は、悪名高い「神の抵抗軍」との戦闘を助けるために、約100名の部隊を中央アフリカに派遣する。

The rebel group is accused of a campaign of murder, rape and kidnapping that began 20 years ago.

この反乱軍は20年も前から、殺人、レイプ、そして誘拐などにより、国際的に訴えられている。

The White House says the first troops arrived in Uganda on Wednesday. Ultimately, they will also deploy in South Sudan, the Central African Republic and Congo.

ホワイトハウスの発表では、第一陣はウガンダに水曜日に到着しており、最終的には部隊は南スーダン、中央アフリカ共和国そして今後に展開する。

A White House announcement said the troops will be combat-equipped but are not to engage in combat except in self-defense. It said they will aid in removing LRA leader Joseph Kony "from the battlefield."

同発表によると、部隊は戦闘のための装備をしているが、自己防衛目的以外では戦闘行動はとらないとしている。 また、神の抵抗軍(LRA)の指導者であるジョセフ・コニーを戦場から排除するのを助けるのが目的だとしている。

The administration and human rights groups have charged the LRA with seizing children to bolster its ranks of soldiers, and sometimes forcing them to become sex slaves.

政府及び人権団体は、LRAが子供達を兵士達の予備軍として捕えたり、或いは性的な奴隷になることを強要したりしているとして訴えている。

 

 

 ウガンダは1962年に独立するまでイギリスの植民地でした
その頃、ウガンダには30を超える民族が暮らし、また4つの王国(ブガンダ、ブニョロ、トロ、アンコーレ)が存在しました。
ウガンダが独立する時、王国ごとの独立という話もでましたが、紆余曲折の末に、4つの王国を内包する連邦国家として独立する事に決まりました。
この結果、政府は各部族からなる連立政権になり、政策をめぐって色々と対立する事になります。
そして、自己の、自分の部族に都合の良い国造りをしようと、政変やクーデターが頻発する事になりました。
こうした政変が頻発した理由の一つには、政府の腐敗があまりにも酷いという理由もあげられます。政権を握った指導者は、汚職や出身部族への利益誘導、有力ポストへの同族の配置。政敵、対立部族への弾圧等を、当然のように行ったのです。
民族の割合も問題でした。圧倒的多数を占めるような部族がいなかったのです。一番人口の多いブガンダ族でも20%で、バニヤコレ族17%、アズホリ族16%、ルグバラ族15%などと結構、人口に占める割合が伯仲しています。(部族の%の数値には文献によって諸説あり)国家の中心となるような多数派の民族がいないのです。その為、紛争が起きても速やかに完全に鎮圧する事が難しく長引く事になったのです。

少し歴史を紐解くと・・・
ウガンダ独立時の最初の首相オボテ氏は、社会主義を導入しようとして、政府内の対立を生みます。また閣僚3人とともに密輸にも関わっていると告発されました。するとオボテ氏は強権を発動し、自分に対立する5人の閣僚を逮捕、終身大統領の地位につきます。
これに反発したのが、ブガンダ王国のムテサ2世で、ブガンダ王国のウガンダからの独立を宣言します。
しかし、オボテ大統領は軍によりブガンダ王国を攻め滅ぼします。また他の王国も廃止しました。
その後は自分に敵対する勢力、政治家等を弾圧、粛清し恐怖政治を行います。
この後、軍人のアミンがクーデターを起こし政権を奪取します。アミンはカクワ族という少数民族出身でしたが、ブガンダ族を味方につけ、また国外から傭兵を雇って治安を維持し、オボテと同じように弾圧と粛清の恐怖政治を行いました。
この後、アミン政権が倒れ、またもやオボテが政権を握るなどしますが、またクーデーターにあい政権を失います。
こうした政変がその後も何度も起き、その都度、勝者による敗者への弾圧と、それに対抗する抵抗運動が繰り返し行われ、今に続いています。

なお、アミンの民衆への虐殺は有名ですが、オボテもかなりの事をしており、BBCではオボテの行った人権侵害はアミン以上だという報道もしています。

ウガンダの各民族は支配したり、支配されたりする中で、加害者にも被害者にもなり、お互いに憎悪を募らせてきた苦い過去があるのです。独立の時から今まで、ウガンダでは反政府勢力の武力闘争が無かった事はありません。
また、あまり歴史的に有名ではありませんが、少数民族の中にはウガンダ独立時から20年以上も、独自の独立国家の達成をめざし、武力闘争を繰り広げた民族もいます。

現在、政府に抵抗しているので有名なのは「神の抵抗軍(LRA)」です。
これはキリスト教徒のアチョリ族を主体にしたもので、腐敗した政権を倒す為に決起したと主張している反政府組織です。まあ、かなり人道的に酷い事をしているようです。

また、政府軍の攻撃により、かなり痛めつけられ壊滅状態のようですが、「同盟民主軍(ADF)」という抵抗組織もあります。これは旧アミン政権時代の残党とイスラム教徒の青年が参加している組織です。ちなみにアミンはイスラム教徒でした。この組織も一応、政権奪取を目指しています。ここも山賊まがいの事をしているようです。

一昔前は、もっと抵抗組織がありましたが、政府軍により打撃を受け、抵抗を諦めた模様です。

なお、ウガンダにおいては、昔からそれほど先進国の介入はありません。あまり地下資源が豊富でない事と、地政学的に重要な位置にないからです。