ビター☆チョコ

店じまい後も変わらずご訪問ありがとう。
新居をかまえましたので
お近くにお越しの際はお寄りくださいませ。

ギター弾きの恋

2005-10-09 | 洋画【か】行
1930年代,アメリカ。
天才ジャズギタリスト,エメット・レイ(ショーン・ペン)。
金遣いは荒いし,娼婦のポン引きはするし,仕事はすっぽかす。
趣味はごみ置き場のねずみを拳銃で撃つこと,列車の見物。
知り合いにいたらおもしろいかもしれない。
友達なら時々キレそう。でもなぜか憎めない。
はっきり言って絶対夫にはしたくないタイプの人間。
そんな彼が,たまたまナンパした口のきけないハッティ(サマンサ・モートン)
と暮らし始める。でもそんな蜜月の生活もエメットを落ち着かせることはなく
一方的にハッティの元を去ったエメットは
衝動的に作家のブランチ(ユマ・サーマン)と結婚する。
わがままな二人の結婚は,ブランチの浮気で破局を迎え
失意のエメットはやっと自分が本当に愛しているのは誰なのか気づくことになる。

この映画はサマンサ・モートンを観るために借りてきた。
春に公開予定の「リバティーン」でジョニー・デップと共演してるので予習といいますか・・・
口がきけずにちょっと頭も弱いという難しい役をとてもかわいらしく見せてくれた。
とにかくいつもなんか食べてる。
一心不乱に食べる姿がかわいい。
ユマ・サーマン演じるブランチに比べると圧倒的に野暮ったいけど
その野暮ったさが,またかわいらしくみえる。
この映画からは,デップが演じる「ロチェスター伯爵と恋に落ちる新進女優」ってちょっと想像しにくいけど,楽しみではある。

ショーン・ペン,最近の「ミスティックリバー」「21グラム」の
暗く重いイメージが強かったので,まったく反対の役柄を違和感なく演じてるのは驚き!だった。
一見,やりたい放題に生きてるエメットが,実は自分の心を閉ざしていて
素直になれない様はちょっと私にも覚えがあるような。。。

私生活ハチャメチャのエメットと,こちらも私生活いろいろありのショーン・ペンをつい重ね合わせてしまう。
天才って周りに波風が立ちやすいのかもしれない。

作品全体に流れるギターの音色が心地よい。
本当に大切なものは失ったあとにわかる。
幸せは自分の足元にあるのかもしれない。