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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

大萩康司ギター・リサイタル (11月19日 上田市サントミューゼ)

2021-11-20 19:30:00 | クラシック演奏会

ギターの大萩康司さんのリサイタルが、19日(金)に開催されたので聴いてきました。選曲が面白そうです。

   

(出 演)

ギター:大萩康司(おおはぎやすじ)
ピアノ:河野紘子

大萩さんは、高校卒業後、渡仏。パリのエコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院卒。その後キジアーナ音楽院で学び、4年連続最優秀ディプロマを取得。ハバナ国際ギター・コンクール第2位及び審査員特別賞受賞。NHK「トップランナー」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等出演多数。河野さんは、桐朋学園大学研究科卒、「東京・春・音楽祭」や「霧島国際音楽祭」など音楽祭に参加するほか、CD録音多数。詳しくは、下記のプロフィールをご覧ください。

(曲 目)

エイトル・ヴィラ=ロボス / 5つのプレリュード
               第1番 ホ短調 「叙情のメロディー」
               第2番 ホ長調 「カバドシオ(リオの下町の伊達男)の歌」
               第3番 イ短調 「バッハへの讃歌」
               第4番 ホ短調 「インディオへの讃歌」
               第5番 ニ長調 「社交界への讃歌」
アストル・ピアソラ / 5つのタンゴ
               1.  平原のタンゴ(Campero)
               2.  ロマンティックなタンゴ (Romantico)
               3.  アクセントの利いたタンゴ (Accetuado)
                    4.  うら悲しいタンゴ (Trison)
               5.  伊達男のタンゴ (Compadre)
   〈休 憩〉

ホアキン・ロドリーゴ / アランフェス協奏曲 (ピアノ:河野紘子)
               第1楽章  アレグロ・コン・スピリト
                  第2楽章  アダージョ
               第3楽章  アレグロ・ジェンティーレ

以下アンコール曲

マルコム・アーノルド / セレナーデ (ピアノ:河野紘子)
R.ディアンス / タンゴ・アン・スカイ(なめし皮のタンゴ)
L.ブローウェル / 11月のある日

(感 想)

小さなホールで、しかも前の方の席だったので、演奏しているところがよく見え、ギターの音色も存分に味わえて、内容も含め出色のコンサートでした。ヴィラ・ロボスの曲はともかく、滅多に演奏されないピアソラの曲を聴くことができ、その点だけでも出かけてよかった。

ピアソラのギター・ソロのための唯一のオリジナル作品である「5つのタンゴ」ですが、あまりタンゴらしくない曲想でしたが、叙情や寂寥が感じられて、印象に残りました。後半の「アランフェス」では、ピアノも加わり、特に第2楽章がハイライトで、力強さと繊細さを兼ね備えた大萩さんのギター演奏が聴きものでした。

律儀な方なのか、アンコールを3曲もやってくれました。ローラン・ディアンスの「なめし皮のタンゴ」、レオ・ブローウェル「11月のある日」と名曲を続けて演奏してくれて至福の時間でした。ギターソロは、地方ではほとんど聴けないだけに、嬉しい演奏会でした。

   

大萩康司(ギター)

【大萩康司ホームページ】

YASUJI OHAGI Official Website – On stage since 2000 (ohagiyasuji.com)

 

   


塩田明弘監修「知識ゼロからのミュージカル入門」(幻冬舎)を読みました。

2021-11-19 19:30:00 | 読書

松竹ブロードウェイシネマ「パリのアメリカ人」が良かった(その記事へのリンク)ので、ミュージカル映画や実際の舞台も観たいと思っています。その参考に「知識ゼロからのミュージカル入門」を読みました。

   

表紙。監修者の塩田明弘さんは、ミュージカルの指揮者で、ブロードウェイで研鑽を積み、レパートリーは50作品を超えるそうです。

   

46本のミュージカルが紹介されています。ミュージカルが好きになる10作品や、ミュージカルとはそもそも何かというQ&Aがあったり、わかりやすい本です。

(本書を読んで、観たくなった作品)

   

『プロデューサーズ』。厳しいブロードウェイ・ミュージカルのプロデューサーの世界をコミカルに描いた、トニー賞独占の傑作だそうです。映画化されているので、まずは映画を観ます。

『オペラ座の怪人』。ロンドンで舞台を観ましたが、アンドリュー・ロイド=ウェーバー作曲の音楽が素晴らしかった。2004年にそのロイド=ウェーバーが加わって映画化されたので、その映画を観てみたい。

『ウェストサイド物語』。映画は観ているのですが、レナード・バーンスタイン作曲の音楽が素晴らしので、管弦楽伴奏の舞台があれば接してみたい。

『エリザベート』。ミヒャエル・クンツェ作詞、シルヴェスター・リーヴァイ作曲のウィーン発のミュージカル。ウィーンでも優れたミュージカルが作られていることを初めて知りました。舞台を観てみたい。

   

『サウンド・オブ・ミュージック』。ジュリー・アンドリュース主演の映画は観ていますが、舞台を観てみたい。リチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマーシュタインⅡ世による名曲を舞台で聴きたい。

『クレイジー・フォー・ユー』。ガ―シュイン兄弟による「ガール・クレイジー」(1930年)のリメイクだそうなので、観てみたい。

(本書で紹介されているミュージカル映画)

   

「RENT」と「オペラ座の怪人」を観たい。

   

 (参 考)

【劇団四季ホームページ】

劇団四季 | 公式サイト (shiki.jp)

【東宝オフィシャルサイト 演劇】

演劇|東宝オフィシャルサイト (toho.co.jp)

【宝塚歌劇団ホームページ】

宝塚歌劇公式ホームページ (hankyu.co.jp)


松本・安曇野イタリアンなど洋食のお店(1) 松本市梓川倭「イタリア料理 ルチェルナ」

2021-11-18 19:30:00 | グルメ

最近、週末はほとんど安曇野市にいるので、食事も外でいただくことが多くなっています。そこで、これから冬にかけて、松本・安曇野のイタリアンはじめ洋食系統のお店を巡りたいと思っています。

はじめに、イタリアンの「ルチェルナ」に寄りました。ジャズ喫茶「アンの家」に行く途中にあり、気にかかっていたお店です、前菜や手打ちの生麺など、目にも鮮やかで、美味しくいただきました。

看板。2006年から営業されているようです。

外観。屋根瓦がきれいです。

入口

店内。天井も高く、広々としています。

壁に手打ち生パスタのメニューがありました。ディナーとありますが、ランチでもいただけます。ランチは前菜、デザートも含まれたコースになっています。

   

前菜は10種類の品物からなります。

運ばれてきた前菜のプレート。真ん中に帽子のような蓋が被さっています。

蓋をとったところ。ひとつづつ手間がかかっている前菜でした。

石川産、真サバの燻製

一番右の、三種の魚とジャガイモのシュークリームは、よく詰め込んであって驚きました。

後ろの真ん中にある豚肩ロースの自家製スモークハムがかなり美味でした。

フォカッチャ

メインのパスタは、当店名物の究極のボロネーゼを選択しました。

牛肉も入った豪華なボロネーゼ(いわゆる、ミートソース)です。

デザート

手前が抹茶のアイスクリーム、奥がバナナのムース(だと思います)。

コーヒー

ほぼエスプレッソのような濃い目のものでした。

駐車場からは、西北方向に、常念岳が見えます。安曇野とは、見え方がずいぶんと異なります。

【イタリア料理 ルチェルナ(Lucerna)】

住所:長野県松本市梓川倭88-4
電話:0263-78-7277
ホームページ:安曇野市・松本市のイタリアン、イタリア料理「ルチェルナ」|こだわりの生パスタ (lucerna2006.jp)


シーネ・エイ「STAYING IN TOUCH」とJR東日本新幹線車内誌「トランヴェール11月号」の茨城県奧久慈の話題

2021-11-17 19:30:00 | ヴォーカル(S~Z他)

JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール11月号」では茨城県の「奧久慈」地方を特集していました。茨城県のイメージとしては海だったので、水郡線沿線の紅葉や滝、奧久慈しゃもなどの特産品など、山のイメージが新鮮でした。歌とベースのデュエットが新鮮なアルバム。

SINNE EEG (シーネ・エイ)
STAYING IN TOUCH (Stunt 2020年、2021年録音)

   

デンマークの歌手シーネ・エイの新作です。彼女のアルバムはだいたい揃えていて、来日公演も2回聴くなど、気に入っている歌手なので新作が楽しみでした。CDを購入しましたが、レコードでも発売予定で、そちらも予約してあります。

メンバーは、シーネ・エイ(vo)、トマス・フォネスベク(b)。2015年にこの二人でアルバム「EEG ・FONNESBEK」を作っているので、今回はこのコンビの2作目になります。タイトルが面白く、Staying in Touchを直訳すると「連絡を取り合う」です。なお、全11曲中3曲でストリングスが伴奏に当たっています。

曲目は次のとおり。

1  Spring Waltz (Thomas Fonnesbek, Helle Hansen)
2  Too Close For Comfort (Jerry Bock, George Weiss, Larry Holofcener)
3  Orphans (Thomas Fonnesbek, Helle Hansen)
4  Take Five (Paul desmond, Lola Brubeck)
5  The Streets of Berlin (Sinne Eeg)
6  The Long and Winding Road (John Lennon, Paul McCartney)
7  How Deep Is the Ocean? (Irving Berlin)
8  Just One of Those Things (Cole Porter)
9  Round Midnight (Thelonious Monk, Berbue Habughen, Jon Hendricks)
10  Those Who Were (Niels-Henning Orsted Pedersen, Lisa Freemman)
11  The Dry Cleaner From Des Moines (Charles Mingus, Joni Mitchell)
トーマス・フォネスベクの自作が2曲、シーネ・エイの自作が1曲入っています。他は、「Take Five」など知られたジャズオリジナルにスタンダード曲ですが、ビートルズの「The Long and Winding Road」を取り上げています。

シーネ・エイ(vo)とトーマス・フォネスベク(b)のデュエットです。メロディ、歌詞を大事にする落ち着いた歌唱に加え、力強くスイングするベースで、なかなか良いアルバム。「Too Close For Comfort」や「Take Five」などではエイ(vo)はスキャットも使い、バラード系の3曲ではストリングスが入るなど、変化をつけていて飽きません。ジャジーな「How Deep Is The Ocena?」や「Just One of Those Things」、バラード「Round Midnight」と、二人のコラボレーションが素晴らしい。

   

ジャケット内にある二人の写真

【シーネ・エイ・ホームページ】

Home - Sinne Eeg (sinnemusic.com)

【JR東日本新幹線車内誌 トランヴェール2021年11月号】

   

表紙

   

   

特集は、列車で行くぶらり茨城です。

   

水郡線の鉄橋

    

一番上の写真は、袋田駅。ログハウス風の駅舎で、日本三名瀑に挙げられる袋田の滝の最寄り駅。駅の敷地内に「ミニ袋田の滝」があるそうです。真ん中は、久慈川。一番下の写真は、次に拡大しました。

月居山(つきおれさん)から見た生瀬(なませ)富士と呼ばれる山。切り立った斜面に露出した荒々しい岩肌と紅葉が調和し、美しいそうです。

   

袋田の滝。4段にもわたって流れ落ちるそうです。すごそうなので、一度訪れてみたい場所です。

   

茨城県は、スダジイやカシが構成する南方系の暖温帯林と、ブナなどを中心とする北方系の冷温帯林の分布の境界にあるため、多様性に富む豊かな森が観察できるそうです。

   

奥久慈は農産物の宝庫として知られているが、中でも「奥久慈しゃも」は全国トップブランドとして名高いそうです。一会(いちえ)というお店の親子丼の写真が掲載されていました。ぷりぷりのしゃも肉がおいしいそうです。


松竹ブロードウェイシネマ「パリのアメリカ人」を観ました。(11月14日 アイシティシネマ)

2021-11-16 19:30:00 | 映画・DVD・テレビ

松竹ブロードウェイシネマの「パリのアメリカ人」が長野県内でも上映されたので、観てきました。

この映画は、アメリカの名作ミュージカル映画「巴里のアメリカ人」(1951年)の舞台版で、2015年・第69回トニー賞で4部門を受賞した「パリのアメリカ人」をスクリーン上映するものです。ブロードウェイ・プロダクションとバレエダンサーのキャストによる2018年のロンドン・ウェストエンド公演を収録。

(ストーリー)
1945年、終戦後のパリ。アメリカからやって来た退役軍人ジェリーは、希望やチャンスに満ち溢れたこの街で画家を目指していた。ある日彼は、ダンサーのリズと運命的な出会いを果たす。終戦後のパリの街並みを背景に、芸術や友情、恋をめぐる官能的かつ現代的なロマンスが展開する。

(出 演)

ロバート・フェアチャイルド(主人公ジェリー):元ニューヨーク・シティ・バレエ団のプリンシパル
リャーン・コープ(リズ):元英国ロイヤル・バレエ団

ジェリーとリズが二人で踊る場面。

  

場面転換も早く、豪華な舞台が目を惹きます。

(登場する歌)

作詞はアイラ・ガ―シュイン、作曲はジョージ・ガーシュイン。登場するのは名曲ばかりですが、主なものを掲げます。

I Got Rhythm
Beginner’s Luck
The Man I Love (私の彼氏)
Liza
S' Wonderful
Shall We Dance
Who Cares?
For You,  For Me,  Forevermore
But Not For Me
A Stairway to Paradise
They Can't Take Away That From Me (誰も奪えぬこの想い)

(感 想)

エンターテイメントの傑作といってよく、画面に釘付けでした。トニー賞受賞の実績もあるミュージカルだけに、ストーリーや踊り、歌とよく出来ているのですが、本格的バレエにはびっくりしました。主演のロバート・フェアチャイルドとリャーン・コープの踊りなど、見応えあります。

舞台装置、衣装はその時代に合わせてあり、戦後のパリという街も感じさせる舞台造りも印象に残りました。そして、バレエだけでなく、出演者は歌が上手です。僕は、どちらかというとガーシュインの作った歌を聴きたくて観に行ったので、そういった面でも満足できました。

例えば、「Who Cares?」と「For You, For Me, Forevermore」がメドレーで歌われ、「Shall We Dance」と「But Not For Me」がはじめ同時に歌われるところなど、うまく歌が使われてあって、興味深く聴いていました。最高な曲は、やはり「The Man I Love」で、リャーン・コープ(リズ)の歌もよかった。

(写真は、松竹ブロードウェイシネマのページからお借りしました。)

【パリのアメリカ人ホームページ】

『パリのアメリカ人』 - 松竹ブロードウェイシネマ (broadwaycinema.jp)

(予告編) https://youtu.be/UsyuFojSSWM