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安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

函館、札幌、小樽旅行 (後篇)

2015-02-10 18:56:05 | お出かけ・その他

(2) 札 幌

お昼近くにJR札幌駅に着いたので、ホテルへのチェックインまでの時間を利用し、「サッポロビール博物館」に初めて行きました。日本のビール製造の歴史など、館内の案内をしてもらい、試飲コーナーではサッポロ・クラシックの出来立てを飲みました。このビールを飲むと、北海道へ来たという気分が俄然盛り上がります。

   

   

     

ホテルにチェックインし、近くのスープカレーの店「エス」で遅い昼食と、ジャズ喫茶「ボッサ」で食後のコーヒーを飲んで、ホテルに戻り、しばし休憩。

   

   

   

ボッサの店内。

      

休憩後、雪まつりの準備が行われている大通公園など市内をぶらぶらして、ジャズ喫茶「ジャマイカ」へ。ここは必ず立ち寄るお気に入りのスポットです。

   

   

   

スピーカーはパラゴン。音量が大きめで、ソウルフルなヴォーカルがかかっていました。

午後7時に、狸小路にある中古レコード店「フレッシュ・エア」でdukeさんと待ち合わせをして、オフ会を行いました。その様子は、別に書きました。フレッシュ・エアでは、前から欲しかったレイン・デ・グラフ(p)の「Modal Soul」(Timeless)と遭遇したので、購入。これも嬉しかった。

      

(3) 小 樽

小樽は好きな街です。今回は一人だけで訪れ、関心のあるところを回りました。まず、北のウォール街といわれている通り沿いにある昔の銀行の建物を見に行きました。そこから離れた場所にも、古い銀行の建物があり、繁栄していたことが実感できました。

   

旧北海道銀行本店

   

旧安田銀行小樽支店。この建物は、北のウォール街とは離れたところに位置しています。

小樽運河は、倉庫が並ぶ人気スポットです。観光客が多く、外国の方が圧倒的でした。今回は、少し離れた港の方にも行ってみました。

   

    

    

小樽運河付近からの市街地。後方に見えるのは、小樽天狗山スキー場

昼食は、古い建物を利用したビストロ「ブランシュ」に入りました。注文したのは、ランチコースで、小樽産かすべのムニエールにしました。食事も美味しかったのですが、外観が趣があって気に入りました。 

   

   

   

僕が本日最初のお客だったので、誰もいませんが、このあと3組入ってきて、左側のテーブル席はみな埋まりました。

   

じゃがいもと玉ねぎのスープですが、頗る美味しかった。

   

かすべのムニエール。

     

【ビストロブランシュ】

住所:北海道小樽市色内1-9-10
電話:0134-32-5514
営業:11:30~14:00  17:30~20:30(ラストオーダー)  火曜定休日 

最後に、ジャズ喫茶の「フリーランス」に寄ったのですが、いつか行きたいと思っていたので、見つけた時には、感激ものでした。その様子は、「ジャズ喫茶」のカテゴリーで書きます。

 


ホレス・パーラン US THREE

2015-02-08 10:01:23 | ピアノ・トリオ

先日、札幌に滞在した際、dukeさんとオフ会をやりました。まず、サッポロビール系列の狸小路ライオンで乾杯。ビールと料理が美味しく、ことにローストビーフは絶品。次に向かったのは、「Day By Day」です。ハウスバンドの「My Favorite Things」やオーナーの黒岩静枝さんの歌で「The Lady is A Tramp」などを楽しみました。お客さんが10人以上いて、拍手や歓声でいい雰囲気でした。迫力があってソウルフルな黒岩さんの歌を想い出しながら、「The Lady is A Tramp」が入っているアルバムを。

HORACE PARLAN (ホレス・パーラン)
US THREE (BLUE NOTE 1960年録音)

   

かつてはジャズ喫茶で聴くしかなかった憧れのアルバムだったので、日本盤の復刻LPを入手した時は嬉しかったです。ホレス・パーランほど漆黒なフィーリングを出せるピアノ奏者はいない気がします。現在は、廉価盤CDでも入手できるので、多くの人が楽しめるようになり、隔世の感があります。

メンバーは、ホレス・パーラン(p)、ジョージ・タッカー(b)、アル・ヘアウッド(ds)。このトリオは、当時の「ミントンズ・プレイハウス」のハウス・リズム・セクションなので、息もぴったりです。ジョージ・タッカーのベースも骨太で、ボンボンときますので、とにかく大きな音で聴きたくなります。

曲は、パーランのオリジナルが、「Us Three」、「Wadin'」と「Return Engagement」、スタンダードが「I Want to Be Loved」、「Come Rain or Come Shine」(降っても晴れても)、「The Lady is A Tramp」、そしてマイルス・デイヴィスの「Walkin'」の全7曲。「Come Rain or Come Shien」や「The Lady is A Tramp」にしても、テーマの部分からグルーヴィーで、元歌とはちょっと異なるイメージで、パーランらしいプレイです。

最初の曲「Us Three」がダントツに目立ちます。ベースの独奏に続き、ピアノとドラムスによるルバートがあって、ヘアウッド(ds)のブラシとタッカー(b)のウォーキングベースに乗り、パーランがリズミックなメロディを奏でていきます。この1→2→3人となっていく冒頭部分が好きで、ジャズの醍醐味の一つが聴けると思います。パーランが執拗に同じフレーズを繰り返すところもかっこいい。「The Lady is a Tramp」など歌ものでも、メロディを上手く浮かびあがらせつつ、ソウルフルです。

ビヤホールライオン 狸小路店

大正3年開業で、100年を超える歴史のあるビアホールです。からくり時計も面白い。

住所:北海道札幌市中央区南2条西2-7 サッポロビル1F
電話:011-251-1573

   

   

 

【Day By Day】

歌手の黒岩静枝さんのお店です。

住所:北海道札幌市中央区南5条西2 中銀ビルB1
電話:011-521-6635
ブログ:スージーとジャズとデイバイデイ

   

   

 


函館、札幌、小樽旅行 (前編)

2015-02-06 20:32:16 | お出かけ・その他

先週末、北海道の函館、札幌、小樽を巡る旅行に行ってきました。日記も兼ねて、その様子を備忘的に書きます。

(1)函 館

函館は初めて訪れたので、あちこち回りました。時間が限られていたので、五稜郭方面は諦めて、海岸近くを散策しました。

港に面した金森倉庫群は、古いレンガの建物で趣があります。現在は飲食店やお土産店として活用されています。観光客も多く、賑わっていました。

   

次に向かったのは、教会などがある山側の元町公園の方です。海岸沿いから歩いていって驚いたのは、傾斜のきつい坂にすぐなったことです。坂は距離的にはそれほど長くなく、坂の上の方からの眺めがよく、記念写真を撮る人が目立ちました。

   

教会など古い建物を回りました。ハリスト正教会というロシア関連の教会があるのは、やはりロシアに近い土地だせいでしょうか。旧函館区公会堂は美しい建物で、当時の繁栄ぶりがうかがえました。

   

ロープウェーで函館山山頂へ。午後遅めだったのですが、函館山からは眺望がきいて、ここが一番の観光スポットだということがよくわかりました。夜景が有名ですが、その時間まで待てずにいったんホテルに戻りました。途中で路面電車に行きあいました。

   

   

同行者が見つけた、大門横丁の中の「酒肴」というお店で飲み会。おまかせコースにしましたが、「八角(はっかく)」という魚の刺身が珍しくて脂の乗りもよく美味でした。また、その骨を焼いて食べさせてくれたのですが、これがまたさくっとしていてよかった。

   

   

「八角(はっかく)」の刺身

   

ウニ

   

エゾシカ(牧場で育てたものだそうです)

   

鮭とばの酢味噌和え

そこから、一人で近くのジャズ喫茶「リーフ」へ行き一時間ほどジャズを聴いてホテルへ向かいました。途中に、函館塩ラーメンという看板が目に付いたので入ってみました。麺が細く、あっさりとした味付けで、僕はあまりラーメンを食べないのですが、これはいけます。

   

   

リーフ店内   

   

   

宿泊先は、JR函館駅前のロワジールホテルです。13階のバーからの夜景が見ものだとあったので、カクテルを飲みに行ってきました。上手に撮れていませんが、そこから写真を撮ってみました。

   

翌朝は、ホテル近くの函館朝市へ朝食を食べに出かけました。どんぶり横丁の「いくら亭」にしましたが、いかといくらの乗ったご飯に、肉厚のほっけもついた北海道ならではのもので、函館に泊まったかいがありました。

   

   

 


アニタ・オデイ SINGS THE WINNERS

2015-02-04 22:48:27 | ヴォーカル(A~D)

先週末は、函館、札幌に行きました。今回はじめて電車を使い、初日は長野駅発7時6分で函館駅着13時42分、翌日は函館駅発8時13分で札幌駅着が11時47分でした。新幹線網の威力を改めて感じましたが、ことに宇都宮~盛岡間は新幹線らしい走りをしていました。地下鉄とは異なりますが、電車で行ったので、「Take The A Train」を。

ANITA O'DAY (アニタ・オデイ)
SINGS THE WINNERS (Verve 1958年録音) 

   

1950年代後半のアニタ・オデイには、よい録音が多数ありますが、これもその一枚です。コンセプトアルバムで、代表的なビッグ・バンドやコンボの演奏した曲を取り上げています。そういう点で親しみやすく、また、編曲がしっかり施されています。ジャケットのアニタもかっこいいです。

編曲は、6曲ずつマーティー・ぺイチとラッセル・ガルシアが行っています。伴奏は、ビッグ・バンド編成で、メンバーは、サム・ノート(tp)、ボブ・エネヴォルセン(tb)、レニー・二ー・ハウス(as)、バド・シャンク(as)、リッチー・カミュカ(ts)、ビル・パーキンス(ts)、マーティー・ぺイチ(p)、メル・ルイス(ds)ら西海岸のミュージシャンです。ところどころにソロも入りますが、メル・ルイスのドラムスがスイング感を出しています。

曲目は、「Take The "A" Train」(A列車で行こう)、「Tenderly」、「A Night In Tunisia」(チュニジアの夜)、「Four」、「Early Autumn」(初秋)、「Four Brothers」、「Sing, Sing, Sing」、「My Funny Valentine」、「Frenesi」、「Body and Soul」(身も心も)、「What's Your Story, Morning Glory」、「Peanut Vendor」(南京豆売り)の12曲。「What's Your Story, Morning Glory」は、メリー・ルウ・ウィリアムス作曲で、アンディー・カーク楽団とジミー・ランスフォード楽団のヒット曲です。 

最初の「Take The A Train」からアニタ・オデイの颯爽とした歌が流れます。スキャットを交えて、バックとかけあったり、溶け込んだりと、自由自在です。どれも2分半から3分半くらいの演奏時間で長くないのもよい。どの曲も見事なものですが、ウディ・ハーマン楽団の「Early Autumn」と「Four Brothers」がアニタの歌入りで聴けるのは嬉しい。ラテンものの「Frenesi」や「Peanut Vendor」は、楽しくユーモラスな表現も。

【JR東日本大人の休日倶楽部会員誌2015年1月号】

      

表紙は、俳優の大沢たかおさんです。

      

特集の一つとして、『函館 書棚を目当てに訪れる Cafe & Bar』が掲載されていました。これを読んで、面白そうな街だと思ったのが、函館を訪れたきっかけになりました。


M-gate (長野県北安曇郡松川村)

2015-02-03 19:43:24 | ジャズ喫茶

ご無沙汰していたのですが、ようやく松川村のM-gateに伺うことができました。M-gateのマスターとは、ジャズ喫茶を始める前からの知り合いでもあり、お店をオープンしてからは、ちょくちょく出かけています。

   

ジャズ喫茶用に建物を新築し、こだわりのオーディオ機器を備えてあります。少し音の傾向が変化し、柔らかくなって聴きやすくなっているように感じました。もっとも、このところCDでジャズを聴くことが多く、このお店はLPオンリーなので、その媒体の差が影響しているかもしれません。

   

   

かかっていたのは、エディ・ロックジョー・デイヴィスとジョニー・グリフィンのバトルものでしたが、デイヴィスのテナー音はヴィブラートが盛大にかかり、ごついというイメージがあったのですが、それが薄まっています。僕はディヴィスと相性がよくないので、このアルバム「Griff & Lock」も、もっていません。しかし、M-gateで聴くとなかなかよく聴こえ、オーディオ装置の違いは大きいなと思いました。

   

珈琲は、ストレートの「ブラジル」を飲んでみました。しっかりとした味が出ていました。昨年の後半は、なかなか来れなかったので、今年は訪れる回数を増やすつもりです。今回は、30~40分くらいは本を読みながら聴いていましたが、読書をするのにも適しているお店です。

   

マスターと四方山話をして、安曇野市に向かいました。

   

お店の前の道路から北アルプス方面を撮りました。

【M-gate】

住所:長野県北安曇郡松川村85-28
電話:0261-62-2384
営業:11:00~20:00  定休日:火・水曜日