トゥガン・ソヒエフ指揮NHK交響楽団の演奏会が高崎芸術劇場であったので、聴いてきました。
チラシ表
(出 演)
指揮:トゥガン・ソヒエフ
ヴィオラ:アミハイ・グロス
管弦楽:NHK交響楽団 (コンサートマスターは、白井圭)
トゥガン・ソヒエフさんは、2008年から2022年までトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団音楽監督、2014年から2022年までボリショイ劇場音楽監督を務めた他、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなど世界一流オーケストラに客演。アミハイ・グロスさんは、タベア・ツィンマーマンなどに師事。ベルリン・フィル首席ヴィオラ奏者で、ソリスト、室内楽奏者としも活躍。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
(曲 目)
バルト―ク / ヴィオラ協奏曲(シェルイ版)
〈休憩〉
ラヴェル / 「ダフニスとクロエ」組曲第1番、第2番
第1番:夜想曲、間奏曲、戦いの踊り 第2番:夜明け、無言劇、全員の踊り
ドビュッシー / 交響詩「海」
夜の夜明けから真昼まで、波の戯れ、風と海の対話
(感 想)
プログラムは、1月25日、26日にサントリーホールで開催された定期公演Bプログラムと同一で、演奏も、極めて満足度が高いものでした。ソヒエフさんは、指揮棒をもっての指揮でしたが、細部まで神経が行き渡り、セクションごとの音が揃っていて、なんというか鋭さまで感じました。
ラヴェルの「ダフニスとクロエ」は、コンサートで聴くのは初めてだったので、弦楽器の小刻みな出だしや、指を弦に滑らせていく技法などが、目の前で観れて、それも面白かった。第2番の「無言劇」におけるフルートソロは舞い上がるようで、見事。
ドビュッシーの「海」も、音の強弱にしろ、音色にしろ、かなりダイナミックで、ムード的に捉えていたこの曲に対するイメージが変わりました。バルトークのヴィオラ協奏曲は、グロスさんのヴィオラがよく鳴り、良い演奏だと思いましたが、バルトーク特有の旋律は、今一つ馴染めません。
(出演者のプロフィール)
【NHK交響楽団ホームページ】
NHK交響楽団/NHK Symphony Orchestra, Tokyo (nhkso.or.jp)
演奏会の日程などが載っています。
【あらかじめ聴いたCD】
ドビュッシー:交響詩「海」、ピエール・ブーレーズ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1966年録音)。愛聴盤は、シャルル・ミュンシュ指揮のものですが、今回は、ピエール・ブーレーズ指揮のものを聴きました。