安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

トゥガン・ソヒエフ指揮 NHK交響楽団 高崎公演【バルトーク:ヴィオラ協奏曲、ラヴェル:ダフニスとクロエ、ドビュッシー:海】

2023-01-30 19:30:00 | クラシック演奏会

トゥガン・ソヒエフ指揮NHK交響楽団の演奏会が高崎芸術劇場であったので、聴いてきました。

   

チラシ表

(出 演)

指揮:トゥガン・ソヒエフ
ヴィオラ:アミハイ・グロス
管弦楽:NHK交響楽団 (コンサートマスターは、白井圭) 

トゥガン・ソヒエフさんは、2008年から2022年までトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団音楽監督、2014年から2022年までボリショイ劇場音楽監督を務めた他、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルなど世界一流オーケストラに客演。アミハイ・グロスさんは、タベア・ツィンマーマンなどに師事。ベルリン・フィル首席ヴィオラ奏者で、ソリスト、室内楽奏者としも活躍。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。

(曲 目)

バルト―ク / ヴィオラ協奏曲(シェルイ版)
  
   〈休憩〉

ラヴェル / 「ダフニスとクロエ」組曲第1番、第2番
      第1番:夜想曲、間奏曲、戦いの踊り 第2番:夜明け、無言劇、全員の踊り

ドビュッシー / 交響詩「海」
       夜の夜明けから真昼まで、波の戯れ、風と海の対話

(感 想)

プログラムは、1月25日、26日にサントリーホールで開催された定期公演Bプログラムと同一で、演奏も、極めて満足度が高いものでした。ソヒエフさんは、指揮棒をもっての指揮でしたが、細部まで神経が行き渡り、セクションごとの音が揃っていて、なんというか鋭さまで感じました。

ラヴェルの「ダフニスとクロエ」は、コンサートで聴くのは初めてだったので、弦楽器の小刻みな出だしや、指を弦に滑らせていく技法などが、目の前で観れて、それも面白かった。第2番の「無言劇」におけるフルートソロは舞い上がるようで、見事。

ドビュッシーの「海」も、音の強弱にしろ、音色にしろ、かなりダイナミックで、ムード的に捉えていたこの曲に対するイメージが変わりました。バルトークのヴィオラ協奏曲は、グロスさんのヴィオラがよく鳴り、良い演奏だと思いましたが、バルトーク特有の旋律は、今一つ馴染めません。

(出演者のプロフィール) 

 

   

【NHK交響楽団ホームページ】

NHK交響楽団/NHK Symphony Orchestra, Tokyo (nhkso.or.jp)

演奏会の日程などが載っています。

【あらかじめ聴いたCD】

   

ドビュッシー:交響詩「海」、ピエール・ブーレーズ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1966年録音)。愛聴盤は、シャルル・ミュンシュ指揮のものですが、今回は、ピエール・ブーレーズ指揮のものを聴きました。