安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ズート・シムズ IN COPENHAGEN

2017-01-29 10:01:29 | テナー・サックス

先週訪れていた札幌市内では歩道が凍結してツルツルで、ことに横道に入ると歩きにくくてたいへんでした。しかし、さすがに人口の多い大都市なので、JR札幌駅からススキノまでは、地下街がしっかりと整備されています。何度か地下街を歩きましたが、歩くのは楽しく、自然とスピードも上がりがちでした。イシヤカフェなど休憩処もたくさんあって、飽きません。何度聴いても飽きのこないCD。

ZOOT SIMS (ズート・シムズ)
IN COPENHAGEN (STORYVILLE 1978年録音)

   

ズート・シムズ(1925~1985年)のアルバムは、結構持っているのですが、最近、STORYVILLE原盤のライブアルバム2枚(CD)を入手しました。そのうちの「IN COPENHAGEN」は、ズート・シムズはもちろん、ケニー・ドリュー(p)以下のリズムセクションも胸のすくようなプレイを繰り広げていて、コペンハーゲンの熱い一夜とでも形容したくなるもので、お気に入りの一枚になりました。

メンバーは、ズート・シムズ(ts,ss)、ケニー・ドリュー(p)、ニールス・エルステッド・ペデルセン(b)、エド・シグペン(ds)。録音は、デンマークのコペンハーゲンのスルケエフター・ジャズ・クラブで行われています。本来ハードバッパーであるドリューが参加していることが興味をまず惹きますが、ペデルセン、シグペンもスイングしていて活気あふれるセッションになっています。

曲は、「Groovin' High」、「Too Close For Comfort」、「All The Things You Are」、「In The Middle Of A Kiss」、「I'll Remember April」(四月の思い出)、「It's All Right With Me」(私はご満足)、「The Very Thought Of You」、「Blue Hodge」、「Morning Fun」の9曲。ズート・シムズの「Morning Fun」以外は、よく知られている曲が多いです。

ズート・シムズ(ts)は、絶好調でバビッシュな演奏もしています。その原因は、ケニー・ドリュー(p)以下リズム陣の実力全開プレイで、ドリューは黒っぽさも感じられるフレーズを弾きまくっています。そんな特長は、テンポの速い「I'll Remember April」や「It's All Right With Me」に顕著ですが、ミドルテンポの「All The Things You Are」や「In The Middle of A Kiss」でもシムズの引きずるようなタイミングやほんのちょっとアウト気味と思われようなフレーズが出るなど素晴らしい。バラードの「The Very Thought of You」や楽しい「Morning Fun」など、どの曲も聞き逃せません。

【イシヤカフェ】

住所:札幌市中央区大通西4丁目6番地1  札幌大通西4ビル 地下2階(地下歩行空間)
電話:011-231-1487
ホームページ:ISHIYA CAFE

  

  

甘いものに目がありません。札幌旅行でかなり体重が増えました(笑)。