安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アン・リチャーズ ANN, MAN!

2014-11-23 09:52:04 | ヴォーカル(A~D)

この前の日曜日、長野県東筑摩郡筑北村の中学校の同級会に初めて参加しました。僕が、その地で過ごしたのは、小学生の時だけですが、小学校の同級会は開いていないので、こちらに呼んでくれたものです。顔だけではわからない人がほとんどでしたが、すぐに打ち解けられたのは、かつて一緒に遊んだせいなのでしょう。会場の「西条温泉とくら」に早く着いたので、近くにある小仁熊ダム湖周辺を散策しました。みずみずしい魅力のジャケットで有名なアルバム。

ANN RICHARDS (アン・リチャーズ)
ANN, MAN! (ATOCO 1961年録音)

   

雑誌プレイボーイに写真が掲載され、その一枚を使ったこのジャケットだけをみても、美貌ぶりが目を惹くアン・リチャーズ(vo)ですが、歌の方の実力も折り紙つきでした。彼女は早く亡くなったこともあり、録音の機会は多くなく5作を数えるだけです。スタン・ケントン楽団で歌っていただけに、ビッグ・バンド伴奏による録音が主ですが、僕は、インティメイトな雰囲気もある、この作品を気に入っています。

メンバーは、アン・リチャーズ(vo)、ジャック・シェルドン(tp)、バーニー・ケッセル(g)、レッド・カレンダー(b)、ラリー・バンカー(ds)。ケッセルの伴奏だけで歌った曲が4曲あります。美人歌手の伴奏ということになると、バックバンドは張り切るのでしょうか、ここでもケッセルはもちろん、シェルドンも力が入ったようで、伴奏にソロにと活躍しています。

曲は、スタンダードが、「Yes Sir That's My Baby」、「An Occasional Man」、「There's A Lulu In My Life」(心安まる頃)、「The Masquerade is Over」、「You Go To My Head」(忘れられぬ君)、「Is You Is Or Is You Ain't My Baby」(あなたの心は)、「And That's All」、「Bewitched」(魅惑されて)、「How Do I Look In Blue」、「I Couldn't Sleep A WInk Last Night」、評論家として有名なレナード・フェザーの書いた「Evil Gal Blues」と「Love is A Word For The Blues」の全12曲。有名でないものもありますが、いい曲を選択しています。

バラードからアップテンポのものまで、アン・リチャーズ(vo)の魅力を堪能できます。「Yes Sir That's My Baby」や「Is You is or is You Ain't My Baby」は大胆なフェイクを交えてしっかりとスイングしています。ケッセル(g)の伴奏だけで歌うバラードの「There's A Lulu In My Life」や「Bewitched」では、情感の豊かさが出ていて、声も潤いがあって美しい。シェルドン(tp)、ケッセル(g)は、「And That's All」や「Evil Gal Blues」などでソロをとり、ジャズ度も高いアルバム。

西条温泉とくら

住所:長野県東筑摩郡筑北村西条3443 
TEL:0263-66-2114 
ホームページ:西条温泉とくら

昼くらいから3時間くらい宴会が続き、楽しい一時を過ごしました。車なので、ノンアルコールでしたが、料理の内容が充実していて、飲食の方も満足しました。

      

【小仁熊ダム】

所在地:長野県東筑摩郡筑北村(旧本城村)富蔵地先。洪水調節と水道用水の供給が目的。高さ36.5mの重力式コンクリートダム。

   

ダム本体と、奥に見えるのが管理棟。

   

ダム湖の上流方面。中央の橋は、高速道路の長野道の橋です。高速道路を長野方面に走ると、このダム湖が左手に見えます。

      

ダム湖の上流部です。

      

ダムの下流の景色です。下を覗き込むと、なかなか迫力があります。