安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

エリック・バード THE ERIC BYRD TRIO

2014-11-05 22:03:08 | ピアノ・トリオ

長野県松本市に本拠を置く、J2所属のサッカーチーム「松本山雅」が、11月1日に今シーズンの終了を待たずにJ1への昇格を決めて、県内では大きな話題となっています。本拠地の松本平広域公園総合球技場アルウィンの観客動員数は、一試合平均12,000人を超えていて、盛り上がりを見せています。2001年に竣工した同球技場の建設計画には、僕もほんのわずかですが係わっていて、福岡市や佐賀県鳥栖のサッカー場を視察に行きました。J1へいっても頑張ってほしいものです。勢いのあるピアノ・トリオ。

ERIC BYRD (エリック・バード)
THE ERIC BYRD TRIO (Foxhaven 2001年録音)

   

タワー・レコードの店頭で試聴して購入したアルバムですが、既に話題になっていたようです。試聴用に最適というか、1曲目のプレイに勢い、躍動感があり、グルーヴィーで、つい手が出てしまいました。彼らのホームページによると、エリック・バード・トリオは、ワシントンDCを本拠に演奏活動を行っており、リーダーはエリック・バードと思われますが、一つのユニットとして活動をしています。

メンバーは、エリック・バード(p)、Bhagwan Khalsa(b)、Alphoso Young,Jr.(ds)。エリック・バードは、30年以上にわたり、プロのピアニストとして活動しており、ウィントン・マルサリス、マイク・スターン、ランディ・ブレッカーらとの共演歴があるとのことです。トリオのCDは、1999年以降7作に上っており、ローカルながら実力と一定の人気があるのでしょう。

曲は、エリック・バードのオリジナル中心です。彼の作曲したものが、「Taken By Force」、「Fall Of Night」、「Goldie」、「Maybe Baby」、「A WMC Autumn」、「Jazz Thing」、「Blessed Assurance」、ベニー・カーター作「Another Time Another Place」、スタンダードの「Under A Blanket of Blue」と「Then Your're Smiling」(一般には、「When You're Smiling」として表記されます)、ヴィクター・フェルドマン作「The Chant」。びっくりしたのは、ボーナス・トラックとして入っていた「Jazz Thing」で、ラップでした。

やや焦点が定まらない嫌いはありますが、勢いがよく爽快なピアノ・トリオの演奏が楽しめます。最初の「Taken By Force」は、アップテンポで、ドラムスのソロから始まり、バード(p)による生きのいいテーマ演奏に入っていき、まずは惹きつけられます。やはりテンポは速いですが、哀愁漂うテーマの「Fall Night」もパワー全開。「Then You're Smiling]など、スローなものでは、ベースの弓弾きによるソロが入ります。「A Wmc Autumn」は、静かにスタートし、次第に盛り上がります。

【エリック・バード・トリオ・ホームページ】

http://www.ericbyrd.com/home

【松本山雅J1昇格を伝える11月2日付信濃毎日新聞】