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1995年の阪神淡路大震災がきっかけとなり自動書記で突如絵を描き始める 絵の仕事は26年目 ブログ光のチャレンジは11年

超!面白かった本『 引っ越し大名三千里 』

2019-09-05 | 本の紹介
9月も早や5日。まだエアコン(除湿)を手放せない暑さが続いていますが、

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私は腰痛の身ながら東奔西走してあちこち出歩くだけでなく、鎌田式 「スクワット」と「かかと落とし」

にハマり、さっそく実行!しています。

おっちょこちょいの私ですが、よいと思ったものはすぐに取り入れて「何でも自分で試してみる」

という取柄もあります。

「速遅歩き」も続け、効果を実感!しています。

これは皆さまにもぜひオススメです。


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ところで、最近の超お勧め!と言えば、この本!

『 引っ越し大名三千里 』 ( 土橋章宏著・ハルキ文庫)


現在、映画『 引っ越し大名! 』も全国上映中!!で、たぶん映画よりも本の方がきっと面白いのではと私は思いますが、

近々映画も観に行く予定で楽しみにしているところです。

(いつだったか、大ヒットした「 超高速!参勤交代 」シリーズの映画も好きで、2本観ましたが、それらの原作は読んでいません)

 ★ 引っ越し大名!


今回のこの本には、主なる登場舞台の一つとして「姫路城」が出て来ますが、

それこそまさにわがふるさと!!


しかも高校の学び舎からは姫路城が見え、その通学コースはお城の敷地内というそんな恵まれた環境だったので、

私にとっては何ともうれしいお宝本!となりそうです。

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それだけではなく、この本は危機に際しての「生き方の指南本」としても素晴らしいと感じました。

また、歴史的にも史実に基づききちんと検証されていて、(一部実際にはいない登場人物も脚色されて描かれていますが)

その引っ越しの旅路の年表と地図も掲載されていて、大変勉強にもなります。



「引っ越し大名」の5度目の引っ越し先が播磨姫路藩から豊後日田藩で、それがこの本の大半の物語です。

その日田には20年ぐらい前?に姉妹で旅をしたことがあり、臨場感もあってなおさら興味が湧きました。

その当時は街角のあちこちに俳句の短冊が掲げられていたり、古き良き城下町の雰囲気や情趣が姫路以上に色濃く漂っていたのが印象的でした。

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さらには、このブログを読んでくださっている皆さまはよくご存知のように、

何を隠そう、引っ越し魔の私! すでにもう20回以上もの転居実績!?があるのです。

以前はブログにその経緯を書いた詳細な記事も掲載していたのですが、せっかく時間をかけて書いたものの、

あまりにもプライバシー丸見えで少々氣恥ずかしくなり、結局全部削除してしまいました。


そういうわけで、具体的で詳細な引っ越しの話題が満載のこの本は、

無くてはならない「引っ越しの実用書」
と言ってもいいぐらい。

今でも(否、今だからこそ?)大いに役立つノウハウがてんこ盛りで、

特に「とにかく捨てろ!」と荷物を半分に減らしたり、お城の引き渡しの場面など、身につまされます。。

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また、若い頃だと興味を持たなかったかもしれませんが、この歳になると、ご先祖の「墓守」のことなども氣になり、

日田への引っ越しに際して藩の予算の関係もあり、(農民として)姫路に残された武士もたくさん居

ことを知って、なるほど!と思いました。


我が家には系図などはもちろん無く、三代以上前は「百姓」だったらしいとだけ聞いていましたが、

もしかしたらこの折に姫路に居着いた藩士だったのかも!?という氣もしました。



なぜなら代々の農民にしては、いろんな風習とか、その生き方や考え方が(親戚一同)かなりユニークで、

(他家とは違って)貧しい暮らしの中でも亡父も俳句を詠んだり、叔母たちも芸事をたしなんだりしていたので、

もしもその源流が武士だったとしたら、その方が納得がいきます。



後には武士に復帰した(藩士として再雇用された)者たちも多くあった中で、

(この本によれば)そのまま農民としての生活を自ら選んで土着した人たちも居たそうなの

で、我が家の祖先は、そういう人たちの一人だったのかも。。

そう思うととても合点がいきます。



ちなみに姫路城のすぐ東の一角には、お寺ばかりが固まってあるところがあり、秀吉の時代に命令によってそのように町割りされて、

お寺ばかりが集められたと聞いていますが、我が家の先祖代々の墓もそこにあります。

余談ですが、亡くなった娘は、生前とても誇り高く、まるでサムライのようだと私は常々感じていたのですが、

もしかしたら曽祖父やそのもっと昔の武士の血を引いていたのかも?


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この本にもとても魅力的なヒロイン(後に「引っ越し奉行」と結ばれる)が出て来ますが、

その女性の描き方なども私はとても好きで氣に入っています。


例えば村上春樹の小説『 ノルウェイの森 』では全く女性が生きて無くて、まるで幻しのようで?、

(ほんとうにこんな女性がいるかしら!?と、同じ女性として)かなりリアリティーに乏しく感じますが、

反対にこの本では(実際にはどうだったかはわかりませんが)、このヒロインが実にイキイキとして活躍し、

それがこのストリーをさらに盛り上げているのです。


このヒロインは、亡くなった前「引っ越し奉行」の娘なのですが、とても聡明で、凛としていながらもたおやかで、

匂うような女性性の美しさを表現しています。


それでいて武士の娘としての矜持を崩さず、またとても氣品があるのです。。

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しかも、お父さんが働き過ぎて倒れたことを知っているが故に、ヒーローにも

頑張り過ぎないように配慮する
ところなど、

時代小説にも関わらず、とても今日的な課題を先取りしている面もあり、


また、女性の方から(控え目ながらも)積極的にヒーローへの好意をうまくアッピールし、

それでいて押し付けがましくも、恩着せがましくも無く、自律していて、もしもこういう生き方が出来たとしたら、

これこそがこれからの世の中を変え、男女関係もさぞ変化していくだろうな〜
と、

未来に明るい希望を感じさせてくれます。

(婚活に悩んでいる人にもぜひお奨めの一冊です!)


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また、日田藩への船出に使う港など、知っている地名や行ったことのある場所も数多く登場するので、

私にとっては懐かしく、また自分自身のルーツを知ることの出来る史料としても

とても役立ちました。


このような素晴らしい本を書いてくださった著者に心から感謝です。


ともかくも文句無く超面白いこの本!

まずは読んでから映画を観るか。。

あるいは先に映画を観てから読むか。。



いずれにしても超超楽しめそう!!!

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本日も「光のチャレンジ」にお立ち寄りくださってありがとうございます。

10月からの消費税増税でいろいろシビアですが、この「引っ越し奉行」のような才覚で何とか乗り切り、もし出来ることなら、

節約や倹約すらもゲーム感覚で!? 何とか生き残りたいものですね。


なお、「テレパスアート」「ガイドメッセージアート」どちらも価格改定はありませんので、

ご安心してお申込みください。。





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