パソコンの動きがおかしくなったとき、原因を見つけるには、どういうときにおかしくなったか、何をしたらそうなったかがわかると、原因も対処方法も見つけやすいものです。
しかし、パソコンを使うとき、元に戻って考えることは、迷路で元に戻るよりもっと難しいものです。
迷路なら、ここは迷うようにできている場所だとはじめからわかっていますから、迷うことに対する心の準備ぐらいはあります。
パソコンにダメを予想してかかる人は少ないでしょう。
それでは使う気になりませんから。
もっとも、故障診断という例外はありますが。
ある会で、無線ネットワークの接続がうまくいかず、設定ウイザードで文字を入れようとしたら、キー操作がきかなくなってしまいました。
試みにメモ帳を開いて文字を打ち込んでみようとしても入りません。
こういう場合の救いの神であるTさんを呼んだら、どこかを触ってすぐに直りました。
なぜそういう状態になったのか、もう一度やってみようとしても、覚えのないことはやりようがありません。
ですから、原因はいまだに不明です。
自分のしたことを覚えていられないのが、人間らしいのかどうかわかりませんが、ダメの再現ができれば、次にそれをしなくなる貴重な体験になるでしょう。
「もう一度ダメにしてみましょう」は、とかく先を急ぎたがる復習嫌いの人にはなかなか難しいことではありますが。
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