わからないことはさっさと諦めるのが、頭痛防止のいちばんよい手なのだが、拡張メタファイルにまだ心残りがある。
せめて図形の変換前/変換後だけは見ておこうかと、ごく簡単な実験をしてみた。
ワード上で、と言っても私のは KingsoftWriter なのだが、1本の直線を挿入する。
幾何学の定義では直線に長さはないから、ある長さの線分なのだが、まあ両端のある真っ直ぐな線だから直線と呼んでおく。
その直線をコピーして拡張メタファイル形式ですぐ下に貼り付けてみた。
貼り付け位置はカーソルで確かめておいたから、どこかに行ってしまうはずはないのだが、何も現れない。
よく見ると、カーソルは直線の終端に当たる位置に移動している。
変身すると姿を消すのか、これはなんとも鮮やかなメタモだ。
どこかの国の潜水艦は、海域によってクジラに変身するというが、姿を消すとはすごい。
貼り付けたところに見えない図形がありはしないかと、ポインターを持っていくと、起点、終点、制御点のしるしが現れた。
そこで書式設定の「色と線」を見ると、「塗りつぶしなし」「線の色なし」になっている。
線の色を黒、太さをゼロにして見たら、直線は細長い方形になった。
またも変身か。
色はあっても太さのない線にすると、色は見せなければならず、太さがあってはならないという矛盾をそのまま画像に表現しなければならない。
それが極細の文字どおり長方形。
ことによると、直線という図形は、幅ゼロの方形なのだろうか、と妙なことを考え始める。
こんなことをしていると、ボケあたまがいっそうメタメタになりそうだから、今度こそ退散を実行しよう。
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