お盆期間中、大人しく自宅に籠城し、Net散策を。C・フラーが昨年の5月18日に亡くなっていることを知りました(忘れていたかもしれない)。死因は明らかにされてなく、享年86。
追悼に選んだアルバムは70年代に入り、MAINSTREAMに録音した2作。ジャズ・メッセンジャーズ在団中に吹き込んだ”CABIN IN THE SKY”(1962年)以来のリーダー作です。
ハバード、ショーター、フラーから成る三管編成ジャズ・メッセンジャーズの解散(1964年)後のフラーの活動は、1971年録音”CRANKIN’”(右)までの7年間、音信不通状態と言っていいほど。
次世代のリズム・セクションとエレキ導入と70年代を背景に、カヴァから窺えるよう結構、熱くバリバリとtbを鳴らしている。ハード・バップ時代の僚友ハードマン(tp)の参加はどうかな?と思うけれど今となれば微笑ましく聴けます。
翌1972年録音の”SMOKIN'”(左)もエレキを導入しながら、サイドは同世代のメンバーで固められ、特段、新鮮味は感じないが、持ち味は十分に発揮している。笑顔が出来栄えの納得さを表している。
批評家達の評価ではJ.J.ジョンソンの独走状態のtb界ですが、愛される点ではハード・バップ時代の人気盤が多いフラーがジョンソンを上回っているでしょう。
遅れ馳せながら、R.I.P. CURTIS FULLER