jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

paul desmond / take ten

2008-08-24 | ジャズ・as

                                    boston acousticsで聴いた今日の一枚

 

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               paul desmond / take ten (RCA VICTOR)  1963

 

 

 

二匹目のドジョウを狙ったのか、或はレコード会社の強い要請で渋々?吹き込んだのかは兎も角、今度は、自分のリーダー作で、しかもヒット倍増計画(笑)したアルバムが、その名もズバリ、この「テイク・テン」。更にシングル・カットを目論んで3:08で仕上げるという念の入り様です。

普通のプレイヤーだと、厭味と評されるけれど、万人から愛されるデスモンドは別格。

「テイク・ファイヴ」との大きな違いはds。ここではC・ケイ。やはり、ジョー・モレノの変拍子ドラミングが如何に優れているか改めて認識させられますね。

 

 

 

本作の聴きものはボサノヴァものではなく、スタンダードもの、なかでもデスモンドの透明感溢れるasと絶妙にマッチする‘Alone Together’が素晴らしい。強かな‘The One I Love’もイイ。

それと、この輸入盤CDに追加された3曲(2曲はオルタネイト・テイク)の内の一曲、‘Out Of Nowwhere’がこれまた素晴らしい。もし‘Take Ten’と差し替えられ、タイトルも‘Alone Together’になっていたならば、本作の評価、人気はそれこそ倍増していただろう。そりゃ(差替えは)、ないか(笑)。

 

いずれにしても、デスモンドが唯一無比、天下の名アルト・サックス奏者には変りありません。