管理栄養士Atsukoの日々

 コーチングを用いた栄養・食事相談が得意です。
 専門:透析を含む腎疾患・糖尿病・生活習慣病・栄養教育

臨床心理学(トラウマ)

2010-07-16 21:38:17 | 大学院
今日は、トラウマについて講義を受けました。

主に最近よく耳にする「外傷性ストレス障害(PTSD)」について
勉強をしました。

PTSDは1980年に定義づけられた疾患です。

自然災害や事故など生命の危険にさらされた出来事により
PTSDになると思われがちですが、
幼児期の両親の離婚や不仲などもPTSDの原因になりうるようです。

要するに生命の危険の有無に関わらず、
自らの処理能力を超えるような強烈な体験であれば、
PTSDの引き金になる可能性があるということです。

講義を聞きながら
「もしかして私もPTSDかも?!」と
思いました。

ずいぶんと前にブログで書いたような気がするのですが、
私の祖母は明治生まれの気性の激しい人で、
母はかなり苦労をしました。

なので私が幼少期の時は喧嘩の絶えない家庭で
毎日、大人の声のトーンや顔色を伺いながら生活をしていました。

唯一、安心できるのは布団の中。
今、客観的に分析してみると
「たくさん布団を掛けていれば外の物音が聞こえなくなるから…」というのが
大きな理由だったように思います。

なのでどんなに暑くても布団に包まって寝ていたように思います。

これは、今日の講義に当てはめると
「トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避、逃避」に
なるのだと思います。

またコーチングを勉強する前、5~6年前までは
大きい物音や人が怒鳴り合う声に、ものすごく敏感で
大きな声で怒られたり、責め立てられたりすると
頭の中が真っ白になってしまい、
何をどう言ってよいのか、自分がどうしたいのかさえもわからなくなり
うまく言葉で表現できない状態に陥っていました。

これも「逃避」の一つのように思います。

そして、どこか他人事で心と体が分離していて
本当の自分が、別の所から見ているような錯覚に陥った時もありました。

これは専門用語でいうところの「解離症状」に当たるような気がします。

こんな症状が起きた時に
「肝心の時に黙って…何を考えているかよくわからない」と
言われたこともありました。

ひどい時は、うまく息ができなくなって
過呼吸のような状態になったりしたことも何度もありました。

今日、講義を受けてこれは「覚醒状態(神経の興奮状態)の亢進」に
当たるのだということが分かりました。


今も急にいつもより大きな物音を聞くと「びくっ」としてしまい、
「そんなに驚かなくてもいいのに…」と言われたりしますが、
今は上記のような重症症状はなくなったように思います。

今日の講義では、PTSDの治療法として
自分の体験を書いたり、言葉にして表現するという
認知行動療法の手法を用いるのが効果的ということを学びました。

コーチングで
「自分の気持ちを言葉にして表現する」という訓練をしたことが、
知らない間に「自己治療にも役立っていたのかな?!」と思いました。

自分の今までの一連の症状が
PTSDによるものだった可能性が高いということが分かり
気持ちが楽になった1日でした。

臨床心理学の講義は本当に興味深く、
いつも有意義な時間です


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