管理栄養士Atsukoの日々

 コーチングを用いた栄養・食事相談が得意です。
 専門:透析を含む腎疾患・糖尿病・生活習慣病・栄養教育

運動時の低血糖予防

2008-06-11 00:06:43 | 糖尿病
大変遅くなりましたが、
えぐさんからご質問がありました「運動時の低血糖予防」について
書きたいと思います。

普段の低血糖時の対処方法は下記の通りです。
1)おかしいなと思ったときは、できれば血糖値を測り、値を確認します。
2)低血糖の場合は、80kcal程度の食品(ブドウ糖20g、アメ3~4個、ジュースなど)を摂取し、10分程度様子をみます。特に、α-グルコシダーゼ阻害薬(商品名:グルコバイ、ベイスン、セイブル)を内服している場合は、必ずブドウ糖を内服してください。
3)10分程度待って、低血糖症状が治まらない場合は、再度80kcal程度の捕食をします。
4)低血糖症状がなくなる、あるいは血糖が正常値に戻った後、今度は次の食事までの時間を考えます。2時間以上空く場合は、80klcal程度の捕食をします。50~100g程度のおにぎり、あるいはビスケット3枚程度食べておきましょう。すぐに食事になる場合は、通常と同様に処方通りの薬を使用し、食事を摂取しましょう。

そして本題の運動量の多い時の低血糖予防ですが、
運動前に上記の4)と同様、40~80kcal程度の補食をします。
長時間のハイキングなどゆっくりした運動をするときは、消化吸収に時間のかかるせんべい、ビスケット、パン、おにぎりなどの炭水化物を食べます。運動が長く続く場合は同じような食品を1~2時間ごとに追加します。
テニスやランニングなど短時間に大量のエネルギーを消費する運動の場合は、吸収が速いブドウ糖を含む清涼飲料水、ブドウ糖末を摂るようにします。

参考になりましたでしょうか?。