50年以上運転しておりますと、事故現場に遭遇することがいろいろあります。県境の幹線国道をスピードの出しすぎで上りの車と大型トラックが正面衝突していたり、高速道路の法面を登ってしまい横転していたり、大きな事故から街場の小さい事故まで色々見かけております。大体事故からしばらく時間が立っており発生時の緊迫感は少し薄らいているのが常です。
本日午前中いつもの大型スパーに出かけるつもりで、国道を左折したと思ってください。県道なのか市道なのか分かりませんが、この道路の左側にはコーナン、カインズホーム、イトーヨーカ堂、イオンと大型スーパーなどが並んでおり、買い物客で結構渋滞するところです。片側1車線で、スーパーの間にはマンションや住宅や回転ずしやコンビニなど並んでいるところです。
片側1車線ですから工事で交互通行になると往生します。今日も前方に赤い回転灯が回っているのが見え、対向車線が規制されています。一番手前にパトカーが斜めに道路を規制しており、続いて消防自動車が赤い回転灯を回しています。左車線を警察官が規制して交互通行しています。火事かなと思ったのですが、それほどの騒ぎにはなっていません。左側の車線が通行可となったのでゆっくり走行していきました。ゆっくり右側を見ますと、消防官はいません。ホースもありません。交通止めになっている道路に自転車が1台倒れています。
何気なく見ると、自転車の下が血だらけです。幅30センチくらいで長さ1メートル以上に血が流れています。午前中の日の光に当たって血が光っています。そしてその血の帯が厚みがあるのです。まだ流れたばかりでしょうか。現場検証も保全もまだ行われていません。いや交通課や鑑識の警察官の姿も現場にはまだいません。
普通事故現場の血痕なんかは拭き取られたりしていますよね。まだ事故があったばかりのようでした。ただ事故現場に向かっているときには救急車とすれ違っておらず、向こう側に運ばれたのではと思いました。今でも脳裏に焼き付いているのは、どろりとした血液の長い帯です。その帯に意識が集中してしまって、相手方の事故の当事者の車があったのか覚えていません。単独事故であんなに血が流れるでしょうか。それとも事件か。
買い物を済ませて3時間後くらいにまたその現場に戻りました。交通規制は解除されましたがパトカーともう1台乗用車が停車してました。その車は当事車ではないようで、警察官も保全しているようではありませんでした。事故現場は奇麗になってました。
流れた血の量が尋常ではなく、被害者が亡くなっていないことを祈るばかりです。
先ほどネットで市の警察の速報を観ましたが載っていませんでした。