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新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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新御宿かわせみ・2「華族夫人の忘れもの」

2008-10-15 17:54:51 | 読書
黙って著者名で購入する本がいくつかあります。その場合大体発行日前に買える事が多いです。大きな本屋になりますと、発行日の数日前に店先に並ぶことが多いので、本屋をウロウロしている私は、真っ先に買うことを密かに自慢していました。

ところが今日見つけたのは発行日が10月10日になっていました。ショックです。

さて本書についてですが、前回新シリーズ発刊についてご説明しましたので、小説の背景の解説は省きます。必要でしたら前回(08年2月1日)を参考にしてください。

登場人物の殆んどが前作の子供達になっており、いわゆる代替わりしております。まだまだ人間的に未熟といいますか若いものですから、親戚の甥や姪達を見ているようでなんとなく馴染めません。また新しい設定にもなれなかったのは事実です。

でも今回2冊目を読んで、まったくこの新しい世界に入り込んでいる自分に気が付きました。それなりに若者達が活躍しているのがほほえましくもあります。また表題にもありますとおり、華族様や士族様といわれる輩が登場するのも面白いものです。

明治といえば、薩摩や長州、財閥や成金などが出てくる話が多いですが、ここでは新明治の東京・横浜の庶民(とはいえかなり恵まれた庶民ですが)が主な舞台です。
ところで、明治といえば、桂枝雀が主演したドラマの「なにわの源蔵事件帳」(81年NHK)が上方の明治開化の捕り物帳として記憶に残っています。

明治初期頃の医療の実態もこんな物だったのかと勉強になります。

前シリーズの底に流れていた、ある秘密がとうとう顔を出します。前作からの読者の皆さんぜひ一読を。

コメント
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