Are Core Hire Hare ~アレコレヒレハレ~

自作のweb漫画、長編小説、音楽、随想、米ラジオ番組『Coast to Coast AM』の紹介など

続・誰かの笑顔が誰かの涙

2015-07-02 21:50:29 | コラム

なでしこの勝利に喜ぶも、バセットのOGに涙する日本サポーター (AFP=時事 )

今日のなでしこジャパンの試合は僕も観ていました。
結果的には両チーム枠内シュート0なのにスコアは2-1という不思議な試合になりました。
ですが、幕引きが気の毒なオウン・ゴールということもあり、色々考えてしまいました。

スポーツにかぎらず勝負事では、かならず勝者の影に敗者がいます。
勝って嬉しい事も多い反面、悲しい目にも合わなければいけません。

しかも、これには更に心理的なマイナスがあります。
自分が負けたのに勝った人の喜びを思うのは難しいです。
それに対して、勝っても負けた人のことが気の毒になることはよくあります。
こんな辛い目にまであって、チームを応援する意味はあるんでしょうか?

人間というのは、理性と感情で出来ています。
ビリヤードで言うなら、玉を打つ方向を決めるのが理性です。
そして、実際に打つ力を与えるのが感情です。

どんなに頭で考えたところで、感情が生まれないことには動けません。
しばらくは頭だけで動くことはできますが、いずれ無理が出て心や体が壊れます。

この感情は、とにかく揺り動かされるのが大好きです。
本人の気持ちなどお構いなく、プラスだろうがマイナスだろうが動くことでエネルギーを生みます。

ですから、心自体にとっては悲しみはそれほど悪くありません。
本当に恐ろしいのは、喜びも悲しみも感じなくさせてまう恐れそのものです。

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