池袋の東口界隈をうろついた後、駅北の歩行者用トンネルを抜けて西口側に出る。ロサ会館の方へでも行ってみようととぼとぼ歩いていてふと見ると巨大な看板が。

池袋・野立て看板
所在地:豊島区西池袋1-29
Photo 2008.2.11
看板の真下を歩いていたので却って気が付かなかった。灯台もと暗し。
しかしでかい。なぜこんなものが造られているかというと、電車から見えるように。池袋を出た山手線もしくは東武東上線からは大きく見えているハズ。「ハズ」としたのは、個人的には全然記憶がなかったから。こんなに大きくても人によっては全く記憶に残っていないのさ。見る気がない人にはいくら大きな看板を立てても効果は全くない。車内広告とか携帯広告の方がよほど効果的なんじゃないかと思うぞ。
でもって、この広告の左端には駐車場完備とあって、無人契約機がこの看板の直下にあることが書かれているのだが、これは電車に乗っていたらどうすれば良いのだ! 大塚から池袋に到着する電車の車窓からこれをみて改札を出て直ぐに来てねということなのか? 池袋で電車に乗ってから見ちゃった人は、今さらそんなもの見せられても困るのだ。近くを歩いている人にとっては大きすぎて逆に意味がない。大きいの造っちゃいましょう、いいねーそれ、程度の発想だったのだろうが、広告効果が甚だ疑問な巨大看板である。

電車からだとそれほど大きく見えないのかもしれないが、街中にあると何というか邪魔くさいなぁ。裏側に回ってみるとこんな感じ。風除けパネルみたいだ。この近辺は露天の時間貸し駐車場だらけ。ビルを建てるよりこの方が良いというのか、土地をまとめて大型再開発をする準備中なのか。暫定利用の巨大な空き地に立つ広告もまた暫定利用なんだろうな。

看板は夜になると照明で煌々と照らし出される。深夜でもずっと点いてるんだろうか。そうでなくてももったいないなぁ。
さて巨大屋外広告看板の問題はもちろんここの看板だけの話ではない。むしろこのような都心部の鉄道沿いより、首都高速の沿道のビル、もしくは新幹線や地方の鉄道沿線の田圃にこの手の看板は多い。首都高速では羽田空港の周辺、隅田川沿い、甲州街道、渋谷周辺など、自動車を運転している人の視界に入るように大型の看板が設置されている。また新幹線からは神奈川県内の田圃にいくつも大きな看板が立っているのを見ることができる。これらの屋外広告看板についてはまたそのうちに。
#街並み 豊島区 #夕景・夜景
御覧になったのですね~。
山手線と東上線が併走しているので、タイミングによってはあまり見えないまま終わることもありそうですね。
高田馬場の質屋さんは、滝があるビルというヘンテコなインパクトがあるので、記憶にも割合強く残りますが、こっちはやはりイマイチのようですね。
もしそうならやっぱり無い方が良いんじゃないかなと、私は思っています。
銀座や丸の内地区などと違って、池袋あたりでは守るべき景観もないのかもしれませんが(笑)
それに慣れてしまって何も感じない、
美的感覚の欠如、ちょっと怖いですね。
未だに商業第一主義、嘆かわしいことです。
さらに頭にくるのが、
この手の看板、貸金融業に多いこと。
こういう看板を日常から見せられて、
なんの違和感もなくお金を借りて、
とんでもないことになっている人が多いんでしょうね。
自分の子供には、ちゃんと教えたいです。
お返事遅くなりすみません。
条例で禁止してる自治体は確かにありますね。
今までは景観を守るためにそれらはあったのでしょうが、
これからは守るべき景観が無いような場所でも、
新しい風景を創るために、コントロールする必要がありそうですね。
お返事遅くなりすみません。
小さい頃から、こういうモノばかり見ていると、
価値基準が妙なことになり、
違和感を感じなくなってしまうのは恐い事ですね。
都市的な景色だとは思いますし、
これも含めて東京らしいと仰る方もいるのは分かりますが、
やはりそれは、ややうがったものの見方であるような気がするので、
後の人達にはもう少し「普通に」きれいな景色の中で、
育って生活して貰いたい気がします。