あるBOX(改)

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村田諒太は判定勝ち

2014年09月07日 | ボクシング
9/5、代々木第二体育館で行われたノンタイトル10回戦。

ロンドン五輪金メダリストでWBC同級12位の村田諒太(28才/帝拳)は、
同級21位でメキシコ王者のアドリアン・ルナ(24才/メキシコ)を
3‐0の判定で下し、プロ5連勝となった。

デビュー以来の連続KO勝利は4で止まり、試合後は反省の弁が出た村田、
TVの実況は「ボクシング王国メキシコの国内王者」と持ち上げてたが
メキシコも平均体型は小柄ゆえ、「王国」と言えるのは、やっぱり軽量級。

ミドル周辺ではJCチャべスJrがメキシコ国籍の世界的選手だが
全体的な層の厚さで言えば・・・。

ルナに関してはランキング通りというか、やはり世界戦には絡む事の
無い選手・・・という印象。パワーも感じないし。



そんなメキシコ王者に対し、村田はジワジワとプレッシャーを掛け、
初回で早くも右を狙い打ち。

4ラウンドにはグラついた相手を連打で攻め込み、防戦一方のルナが
思わずスリップで倒れこむ。
ダウンを取ってイイくらいのシーンで、勝敗は見えたが詰め切れず。
次のラウンド、村田は口を開け始め、大胆な踏み込みは影を潜めた。

本人も認めるスタミナ切れ。
「心肺というより筋疲労。打ち方の問題かも」と振り返った。

「もっと打たれ弱いと思っていた。パンチの殺し方がうまかった」。
年下ながらプロ21戦目の相手に苦しめられ、プロキャリアのなさを
素直に認めたという村田。

う~ん。
クネクネする相手とは既に二試合ほど戦ってるんですけどねぇ。
パンチの勢いを流されて、豪快に倒せないという課題は既に
挙がってるんですけどねぇ。

そもそもワンツーで終わりすぎだし、今回みたいに右ストレートを
低くダックする相手には、続いて左アッパーで起す工夫とかないと
一気の詰めに繋がらないのは明白。

海外で戦ったら注意されるであろうローブローもあったし、そもそも
後頭部ギリギリに打ち込む右も反則に取られるかも知れない。

終盤で相手がマークしていなかった左フックをヒットさせて
違う展開も見せたが、決め手には至らず。

これを上下に強烈に叩き込むくらいはして欲しかった。
※それ以前に、強打するスタミナが残ってなかった?

ワンツーの後、もう一度ダブルジャブから踏み込んで右ストレート
・・・・というパッキャオ的な攻撃も欲しかったねぇ。
※これもスタミナに心配あったため出来なかった?

どんな展開でも要所で有効な攻撃は必要。
攻撃を波状にして、引いてる間に呼吸や筋肉疲労を回復させるとか
工夫して、相手を仕留める技能を磨いて欲しいですねぇ。

とりあえず、まだ世界挑戦可能なランキングは不相応。
そんな印象受けたノンタイトル10回戦でした。

井上尚哉は初防衛に成功

2014年09月07日 | ボクシング
WBCライトフライ級タイトルマッチ
井上の相手・サマートレックは初回、小柄ながら出入りして
上手さを見せた。踏み込んで放つパンチも強く、
下位ランカーながら「意外に強敵かも」という気がした。

このテの選手は調子に乗ると「小柄さ」が逆に武器になる。
相手からすると「的が小さく、打つ場所が無くなる」から。

しかし、さすがは井上尚哉。
プレッシャーを掛けながら速いコンビネーションでロープに追い詰め、
4Rにはワンツーやアッパーから一転、横殴りの右フックをヒットして
相手をダウンさせてしまった。

6Rには左右の切り返しステップで相手を翻弄。
ここで拍手を送るのだから会場のファンは分かってらっしゃる。
そこから一転して攻勢に出てレバーブローでダウンを追加する王者。
もはやワンマンショーだ。

ただし試合前に父を亡くしているサマートレックは驚異的な粘りを発揮。
KO負け寸前のピンチでもダウンを拒否し、試合は意外に長引いた。

井上も途中でサウスポーにスイッチしたり、ガードを降ろしたりして
目先を変えたが、逆に散漫な印象も。

途中で右が相手即頭部にヒットしたりして、拳を痛めたのかも
・・・とも思えたが。

最後は11Rに連打を集めたところで、ダメージの蓄積を考慮した
レフェリーが試合を止めた。
※もっとストップのゼスチャーを大きくして欲しかったなぁ
 あれじゃ分かり辛いよ・・・

もっとジャブや左レバーを有効に使うなどの工夫が欲しかった気もする。
相手の驚異的な頑張りが試合を長引いた理由ではあるが・・・。

井上尚哉の顔には被弾によるダメージは殆ど無く、
やはり心配なのは減量苦か。
返上するにしても指名挑戦はクリアして欲しいが・・・。