N の 祝祭日

映画、読書などのメモ

桐島、部活やめるってよ

2017-06-07 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★桐島、部活やめるってよ
監督:吉田大八
キャスト:神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、前野朋哉、岩井秀人、他
2012/日本

朝井リョウの原作。
高校生青春群像物語ということで、それほど《身を乗り出して共感》という訳には行きませんが、《遥か遠くになった高校時代》を思い出させてくれました。《郊外の高校》というこれまた《中途半端な緩さの醸し出すノスタルジー》が魅力的でした。クラスにはいろんな人間がいます、《学校は社会の縮図》です。まずは学校の中で人生での戦い方を覚えるんです。

若い俳優さんの表情にはキレがあって、《これはいい作品に仕上がってる》と。神木隆之介、橋本愛、大後寿々花。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桐島、部活やめるってよ

2017-06-07 | 

本を読んだ。

★桐島、部活やめるってよ(集英社文庫)
著者:朝井 リョウ
出版社: 集英社 (2012/4/20)


映画《桐島、部活やめるってよ》は以前に観た。
僕はとても気に入ったけど、
まさか《第36回日本アカデミー最優秀作品賞》に輝くとは
当時は想像もしなかった。
《学生服の臭いがプンプンする作品》
だったが、果たして原作もそうだろうかと想い、
読んでみた。

朝井さん19歳時の作品。
《えッ!、19歳でこんだけ書けるの?》
《19歳だからこそ書ける同時代の高校生の揺らぎ》。

ちょっと人生経験を経て、
何処か見切ったような安全圏内に逃げ込んだようなオッサンにはなかなか掴みきれないような、同時代的感覚的文章。これからやってくる《未来に対する不安》というより《未来のひかり》を感じさせる明るい文章。現代の高校生を描いているのに、妙にノスタルジーを感じさせてくれる。

朝井さん、
13年に《何者》で第148回直木賞受賞。
《大学出たての若者が直木賞ですよ》
ある種の驚きと時代の風がなかなか掴みにくいという困惑。
彼の研ぎすまされた感覚は、今後何を汲み上げるのか、期待してみたいと思った。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜のピクニック

2017-06-05 | 

本を読んだ。

本屋大賞(2005)だったり、映画化されたり(2006)と話題作でした。

フィクションかなと思ってたら、いえいえ、恩田さん母校、水戸第一高校では、《歩行祭》といって実際にやってるというから、びっくりである。高校のHPを覗くと、写真掲載で紹介されている。

とんでもない行事だなぁと思いつつも、なんとロマンチックな行事ではないかと右往左往。
好きな人はこれに青春を賭けるだろうし、嫌な人は頭が痛いだろうな腹が痛いだろうなと同情気分。生徒はもちろん、職員も保護者も地域の人たちもこれは大変だ。

みんなで、歩く。たったそれだけのことなのにね。
どうして、それだけのことが、こんなにも特別なんだろうね。(文中より)

わかるなこの感覚。特別なことを記憶したいという青春の感傷ではある。水戸の熱き想い(幕末の水戸藩のこと)は現代に引き継がれているのかと思った。

小説の感想も一応一言。
読んで面白かったよ。予定調和的ではあるが、
最後まで興味を持たせてくれた。
高校時代の物語はどうしても切なくなる。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする