不思議なものが、京都にはたくさんあります。
いつ頃作られたものか、じっくり追い込んでいけばかなり解りますが、
作り人が、(作者のわからないものも多いですが)
何のために
何を表現しているのか
確実に突き詰めるのは難しい。
はっきりしないということもよくある。
銀閣寺の向月台と銀沙灘も謎です。
向月台と銀沙灘は、
足利義政の時代からあったものではなく、
江戸時代の18世紀半ば以降に生まれたとされている。
つくられた理由も作者も不明のまま、
時代の好みに合わせ、
形や大きさが少しづつ変化しているようです。
向月台はこの上に座って月を眺める台ではないか
銀沙灘は月の光を反射し、淡く本堂を照らす役割があるのではないか
もっともらしいロマンチックな物語が語られていますが、
本当のことはわかりません。
砂でできていますので、風雨にさらされると形がくずれます。
月に1〜2回?、専属の庭師さんによって修理されます。
その場にたまたま居合わせた人はほんとに幸せ者ですね。
僕はその幸せに何度か出会っています。
銀閣寺は無情の世界にある