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映画、読書などのメモ

イップ・マン 葉問

2020-04-08 | chinema(アジア系映画)

「謙虚、誇り、そして品格」

 

★イップ・マン 葉問
原題:IP MAN 2
監督:ウィルソン・イップ
アクション監督:サモ・ハン・キンポー
音楽: 川井憲次
キャスト:ドニー・イェン、サモ・ハン・キンポー、ホァン・シャオミン 他
2010/香港

謙虚、誇り、そして品格。
武道の精神を表した3つ言葉。
この作品の中で最高に美しく興奮するシーンである。
これぞカンフーの真髄。

あのブルース・リーの師匠ならば、さぞ凄い達人であり、
清廉潔白な人格者であろうということで、期待して観た一作。
久しぶりに本格的香港カンフーの世界観に浸った。
期待以上。

オープニングのタイトルに《2》が出てきたときには、
あれ?と思ったので、家に帰って調べてみると、
なるほど、《序章》があるんですね。
ここからは多分の話?(観てないので)だが、
《序章》では、日本軍の醜態が描かれているのでしょう。
そして、《2》ではイギリスの醜態を描いた。
中国武術の誇り、謙虚、品格をテーマに描きつつ、
ちゃっかりついでに敵国をマンガチックにこき下ろす確信犯的技術はたいした技。
単純な話にどこか割り切れぬもどかしさを感じた。
どこかの愛国教育と表裏一体ではあるが、庶民からすればこれは拍手喝采ものである。
そこら辺りを割りきって考えれば、
なかなか懐かしい感覚の清々しい作品だった。

 

 

イップ・マン演じるドニー・イェンの清らかな眼と白い葉が爽やかな品格を表現する。
この表情は何処かで見たよなぁと思いめぐらしてると、
我らがキャプテン長谷部クンに辿り着いた。
ほんとにそっくりである。
長谷部クンの発言を聞いていると、
イップ・マンと同じく「謙虚、誇り、そして品格」を感じる。
同じ東アジア人のもつ雰囲気である。

ラスト、おまけのようなシーンが用意されていた。
いかにも悪ガキ「李小龍」の登場である。
イップ・マンは爽やかに笑った。
「大きくなったらまたおいで」。


ドニー・イェンのイップマン作品は、『序章』『葉問』『継承』。
私は、2作目の『葉問』が一番面白い。

 


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