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映画、読書などのメモ

世界で一番美しい夜

2017-11-05 | chinema(日本映画)

映画を観た。

★世界で一番美しい夜
原作・監督・脚本:天願大介
出演:田口トモロヲ、月船さらら、市川春樹、他
2008/日本(R-18)

世界で一番美しい夜
何かとんでもない映画を観た感じ。
奥が深そうな世界観。
物語は女子中学生の語りから始まる。(卵から生まれたので、へそがない)

滑稽であり、どこか切なくて哀しくもあり、愛の物語とみれば美しくもあり、皮肉っているようでありマジであり、不思議なファンタジーであるとも言えるし、男の願望を隠し味に使いながらも真の狙いでもあるようだし、縄文パワーや現代のテロをちらつかせながらも単なる笑いのネタでもあるようで、まぁとにかく、摩訶不思議な世界だった。
役者さんたちもいわゆるくせ者ぞろいで、それぞれのオーラを発する。

見せ場は草っ原での50人25組という集団セックスシーン。
遠い昔の太古のおおらかさを演出。
神々の時代と現代の時間を自在に行き来する「R−18ファンタジー」と呼ぶもの。
縄文パワー炸裂で、敢えてRー18表現にこだわっているところがいくつかあり、そこが可笑しくも面白くもある。

ボクの発見はスズキコージさんの絵本風アニメである。
色鮮やかで生き生きとした描写は、ファインアートのように原始的であり現代的でもあり、この映画のカオス状態にぴったりのイラストだった。
興味ある作家に出会った。
絵本をたくさん出しているようなので、見たくなった。