その千七百十三
その子が、体育館に姿を現した時、歓声に近いものが上がった。名前を呼び手を振る者が多数。
こんなに皆んなに親しまれていたんだと改めて感じた。
退団する事を決め、挨拶に来てくれた。
"お世話になりました。これからの皆さんの活躍期待してます。"的な挨拶が堂々と行われた。
辞めると決断した事、堂々とした態度、大人を感じさせる。
大人として見たら、決断は尊重せざるを得ない。同時に惜しい者の退団を感じる。
今までにないタイプの退団であった。
また、やりたくなって戻って来る事もありだと伝え、チームも飛躍するがお前も飛躍する事を期待すると告げ挨拶は終わった。
やりたくない事、やりたい事をきちっと伝える。大事な事である。
これが出来ないと、理解不能の暴力や引きこもり、果ては自死にまで及ぶ。
子供は大人のペットではない。思い通りには、なかなかいかないものである。
大人の望みを感じ、それに応えようとする子供もいる。それもまた大事である。
要はそれぞれのバランスである。
そんな事を考える平日の練習であった。
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