ダンスクラブ１０月①

　朝晩はめっきり涼しくなって秋爛漫となって来て、年のうちでも最も過ごし易い時季となった。

暑くもなく寒くもないという状態が長く続いて欲しいという気持ちもあるが、四季があってこそ、こういう過ごし易い時季となるのであって、四季がある日本に生を受けたことを感謝したいものである。

　日本にいる間はそんなことを考えることすらないが、外国に出て色々なところに行って如何に日本が恵まれた土地であるか、素晴らしい土地であるかが分かろうというものである。

　ところで今日は日曜日ということでダンスクラブのレッスンがある日である。

　このダンスクラブに入るきっかけとなったのが、たまにカラオケ喫茶へ一緒に行って歌っている初級の女性の紹介である。

　そもそも彼女と初めて会ったのは今は解散となった他区同好会である。

　他区同好会が年前の月に出来たが、私はその翌年の月にたまたま講座で知り合った、この会のメンバーの紹介で入会した。

　その後年ほどして目の見えない高齢の男性が入会してきたが、その男性の手を引いてやって来た女性も一緒に入会したのである。

　その女性がＭｉさんだが、年半ほど前に当区にある市民交流センター（当時は人権文化センター）で行なわれた毎週行なわれる回シリーズだったと思うが、ダンス教室で偶然一緒になり、初めて話すようになった。

　そのダンス教室が終りになる頃、この後どうするのかと話した時に、今ダンス教室で習っているということだった。

　月謝や曜日、時間、場所などを聞いて料金も安いので行ってみようと思って入会した次第である。

　後から分かったことだが、彼女はカラオケ、日本舞踊も同じ会館でやっているということである。

　第、第日曜日にあるカラオケが終わった後、夕方のダンスレッスンが始まる時前迄たまに一緒してカラオケ喫茶に行くのである。

　とにかく元気いっぱいのオバちゃんで身体を動かすことが楽しいという感じで、別にゲートボールもやっているそうである。

　いつものように早目に家を出て、ダンスレッスンが行なわれる会館の近くにある喫茶店に行き、新聞や雑誌を見ることが多い。

　今日は今月最初のレッスン日なので会費を払うと同時に、連合会館なので老人会の会費も払うことになる。

　ただ男の先生は来ない日なので女の先生が中心になって教えることになるが、殆んどやるメニューはいつもと同じである。