『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「インランド・エンパイア」 カリスマ熟女ローラ

2007年08月26日 | 映画
一応自分ではリンチ・フリークのつもりやったんですが、早々にストーリーについていけなくなったんで、ローラ・ダーンの熟女っぷりを眺めてました。
いかにもええとこに嫁いだ感じで、子供なし、お手伝いさん付きの高級マダムは、持て余した時間をヘアースタイルや化粧のノリに腐心してる感じ。
CGや特殊メイクでは出せないリアルに怖い、自称近所のおばはん(グレイス・ザブリスキー)が、この熟女ローラをびびらせ、その都度顔を強張らせる表情がええです。
その後も、眉間にシワをよせる表情や、絶叫顔があったりやったけど一変。
急激にしょぼくれたあげく、超コワイ映像が!
人の顔を加工するだけで、あんなにゾゾゾとするなんて!
でも、恐怖が一周して笑いに繋がるような、サム・ライミみたいなコレは、たぶん、今年一番の笑撃映像です。

衝撃といえば、ハリウッド女優NAE(裕木奈江)の登場ですが、Street Person #2という役柄の割りに、セリフがたくさんあって、びっくりしました。
おそらく10代の家出少女という役やと思いますが、実年齢が熟女ローラとは4歳違いの36歳ということにも驚きです。
『硫黄島からの手紙』でニノと夫婦役を演じてたけど、ほぼ一回りも違う年上女房やってんね。
友近の朝日新聞コラムによれば、いまだに女性が選ぶ嫌いな女優ベスト10に名前を連ねてるそうですが、苦しいハリウッド生活も、日本でいわれのないバッシングを受けたことで、逆境に耐える力となったんやないでしょうか。
田村英里子ともどもがんばってください。


★★★