『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「河童のクゥと夏休み」 幼児あるある

2007年08月22日 | 映画
『モーレツ!オトナ帝国の逆襲』『アッパレ!戦国大合戦』から5年。
その間、衰えゆく『クレヨンしんちゃん』映画版を延々見せつけられてるんだから、相当なものを見せてくれないと許さんよ!
と思ってたけど、そんな予想軽く超えてました。

常田富士男似の声(なぎら健壱)のお父ちゃんと子供が喋ってると、それが実は河童親子の会話でビックリ!
さらに、それが江戸時代でビックリ!
その江戸時代を舞う蛍が、『武士の一分』以上の出来栄えでビックリ!
河童は長生きだから、そのまま現在まで至るんかと思えば、タイムスリップ(化石化?)してビックリ!
川の水の流れのアニメの表現にビックリ~~!!
実は、石井竜也の『河童』と景山民夫のアニメ『Coo 遠い海から来たクー』とNGワードが続く上、クゥちゃんをカワイク思えるか不安でたまらんかったけど、あっさりクリア。

だって、妹がすごいんだもん。
幼稚園児の年少組やろな~。
まだまだムズカシイ年頃や。
家庭内で自分が一番ちやほやされる存在なのに、クゥ登場で「死んだらいいのに」と、残酷幼児お絵かき。
ふだん気にも留めないサイズの合わなくなった子供イスも、それがクゥのために出されたものだとわかった途端、異様執着。
完全に“赤ちゃん帰り”してます。
相撲対決の身内びいき(あわや、母親まで土俵入りさせられるとこやった)、
人に「バカ、バカ」言うたり、
覚えたて知識の誤使用や、
スタンプラリーが大好きで、
ちょっと綺麗な小石を単純に喜んで、
リビングにお気に入りの隠し場所まで作ってある。
「ウチの子か!」と思わずにはいられません。
そういうわけで、ひまわりアップリケのお手製ズダ袋を、当然拗ねることも考慮して、あらかじめ娘用にも小袋を作っていた母親は、アッパレでした!

クゥちゃんも負けてません。
階段をヒョコヒョコ降りる姿や、チンを放り出してる姿は、
いまだに階段から落ちそうな降り方をして、トイレトレーニングのため下半身はマッパの我が2歳児にそっくりです。
そんなクゥが、「おれを 見つけたのが おめぇたちで よかった」というセリフは、
「パパとママのところに、生まれてきてよかった!」と言ってくれてるみたいで、たまりません。
もうこの上原一家は、我が一家です。
だから、いよいよ来年から小学生になるうちの娘も、ああいう“イジメ”とかのある世界に入っていかなきゃならんのかと思うと心配ですし、いよいよ私たちの手から離れていくんかと実感すると寂しいもんもあります。
そう、康一少年の一人旅行を送り出す時に、一瞥もしてくれなかったことに寂しさを感じた母のように。
でも、そん時、頼もしさも感じ取ってたんだよね~。
パパの袖をひっぱるママがカワイかったです。


★★★★