『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「カーズ」 イタ公バンザイ!

2006年07月12日 | 映画
宮崎駿の真の子供は、今のところ(「ゲド」見る前なので)、吾朗ではなくジョン・ラセターのようである。

ピクサー大好き!
ディズニーが女の子とそのお母さんを対象にしたアニメ作りをしているのに対して、この会社は男の子とそのお父さんをターゲットにしてる感じがするから。
ちなみにジブリは、男の子、女の子両対応してると思います。
「トイ・ストーリー」では、男の子とおもちゃ。
「バグズライフ」では、ムシの世界。
「モンスターズ・インク」では、怪獣。
なんとなく男の子の好きなもんばっかでしょ。
そして、ついに「ファインディング・ニモ」では、父親と子供についての素晴らしい映画が完成し(ラストで、ニモがわざわざ戻ってきてお父さんに言うセリフに泣かない父親はいない!)、
続く「Mr.インクレディブル」では、父親を中心とした家族の絆が描かれ、
とにかく、我々男親を喜ばせ続けてきたピクサー社の次なる作品は、やっぱり男の子の大好きなクルマ!
機関車に顔を描いたら、「機関車トーマス」(私の世代では「きかんしゃやえもん」なんですが・・・)と刷り込まれてるように、これからの子供は、クルマに顔を描くと「カーズ」!となるでしょう!

ピクサーの映画は、世界観がきっちり作られてるので、去年見た「ロボッツ」のような矛盾を感じることなく入っていけました。
3DCGアニメとクルマの相性の良さは、年々ハイグレード化する家庭用ゲーム機のレースゲームを見てもお分かりの通りで、迫力あるレースシーン&熱狂する大量の観客シーンと、それに反する好きな子とのんびりドライブシーンの緩急が心地え~~。
この映画の白眉である地図から消えた村の秘話は、日本で地図から消えた村である「杉沢村」の語り口ではなく、「クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲」の“ひろしの半生”っぽく語られるので、落涙必至!

日本語版は、最近の傾向“有名人起用による話題づくりキャスティング”をやめにしてました。
イタリア人のタイヤ屋にジローラモを起用したくらいで、あとはプロで固めてたのがうれしい。
そのジローラモにしても、イタリア訛りの役なんで適役でしたし、ぐっさんは、もうプロの声優扱いです。
ところが、オリジナルでは、伝説のスリータイム・チャンピォンレーサーにポール・ニューマン、タイヤ屋に立ち寄ったレーサーにシューマッハ本人をキャスティングしてたのに、吹き替え版では対応できてませんでした。
ポール・ニューマンは、日本語版だと近藤真彦になってまうか・・・。
でも本物レーサーは、後藤久美子ラインから、アレジ起用は・・・・、無理やな~。


★★★
(実は「ワンマン・バンド」の方が面白かった)