『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「サイボーグでも大丈夫」 パク・チャヌクは日本漫画の夢を見るか?

2007年12月06日 | 映画
ポン・ジュノ、キム・ギドクと並ぶ韓国の鉄板三監督のひとりパク・チャヌク監督の新作は、人気歌手が主演するラブコメで、もひとつ食指がそそられないものの、その鬼才っぷりから見るべきもんもあるかなと思たんで、韓流おばさんに囲まれるのを覚悟で見に行きました。

オープニングは今回もいつも通り凝ってるんやけど『チャーリーとチョコレート工場』に似ててちょっと拍子抜け。
しかも、大山倍達が山篭りのため自分がおいそれと下山できないようにしたという眉毛剃りを施した少女が全くカワイクないでやんの。
人気歌手の方も髪形が、吉本の若手漫才プラスマイナス兼光みたいで好感が持てず、このカップルがどうなろうが知ったこっちゃないというスタンスになってしもたわ。
唯一面白かったところが、全身兵器化彼女が病院で暴れまわる妄想シーンで、ここは『グエムル』の漢江襲撃シーンに通じるものがありましたな。
せっかく“体の中から銃弾が出てくる少女”というナイスな夢を見たのが映画化のきっかけやったというのに、こんな方向の映画になってしてもたのは、ほとほと残念です。
才能があるだけに、ファンタジーに逃げず正攻法で撮っても良かったんちゃうかな~。
で、この夢はおそらく日本の漫画かアニメかゲームをした直後に見た夢やと思います。
本人はインタビューで「銃夢」とか「最終兵器彼女」とかのことを聞かれてなんや誤魔化しとったみたいやけど、私は駕籠真太郎の鬼畜エロ漫画を読んだんやないかと思てます。
ま、これからも日本の漫画をいっぱい読んで、映画のヒントにしてください。
でも、異形の愛を描くのは、キム・ギドクだけにまかせとったらええですよ。


★1/2