『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「花よりもなほ」 文系侍、先輩パパに学ぶ

2006年06月09日 | 映画
宮沢りえが慣れた手つきでたすきがけをするシーン(しかも2度も!)は、いやでも「たそがれ清兵衛」を思い出すのですが、あちらのお父さんは、いくら「あいつはすぐに家に帰りよる」とバカにされても腕におぼえありな侍で、それを演じるのはかつてのマッチョスター真田広之。
それよりはぶっさんかドラゴン竜二の岡田准一演じる文系侍の方が自分に近い・・・。
私も子供にケンカの勝ち方教えるよりも、お勉強、いや、人の笑かし方教えるもんな~。
「血は繋がってなくても、子供ってもんは、いいよ~」って新米パパ候補岡田に伝わるところは、浅野忠信は私生活でもあんなええパパなんやろな~と思わせます。
子供のためなら、私もあそこまで深いお辞儀しますよ!
「後家さん落とすにはまず子供から!」の鉄則どうり、奥手な男の縁を子供がとりもつベタなシーンは「無法松の一生」以来、あんなんだ~い好き。

古田新太演じる小津先輩オジーの「朝だよ~」で始まる「木更津キャッツアイ」同様、「どですかでん」と電車走りするキム兄の朝のあいさつで始まり、豪華だか安上がりだかわからないキャスティングと時代劇でありながらサクっと見れる感覚は、「タイガー&ドラゴン」の落語のシーンみたい。
それでいて、今年の映画でよくあったテーマ「憎しみ」の連鎖を断ち切るよき回答みたいな話は、泣き虫トミーズ雅だからまぁ一緒にだまされとこう。
現在の日本社会で日常になりつつあるある、子供が被害にあった時の「憎しみ」だったら、岡田くんどうする?
けど、宮沢りえが人相書きを後生大事にずっと持っていたのは、子供のセリフどうり「お父さんの似顔絵」を持っていて、時々眺めていて涙している仇討ちされた被害者家族だと思っていました。
だから熱心に仇討ちの負の部分を語ってたと思ったんだけどね。

チャンバラトリオが出てきたところでは劇場にちょっとしたどよめきがありました。
私は、テレビ東京の「やりすぎコージー」で千原兄弟:兄の喋り方が、変になっているのが毎週気になってたので、「お前、江戸っ子じゃねーだろ」としつこく言われるところに、全員がハリセンでどつくシーンが目に浮かびました。


★★★1/2