『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記

こどもが二人とも小学生になったけど、「パパだ~いスキ!」と言われてる間は、タイトルを変えませんが。

「ダ・ヴィンチ・コード」  ちょっとだけダ・ヴィンチ

2006年06月05日 | 映画
トム・ハンクス演じるアナグラム野郎なとんでも系の学者が、何を見ても字とか図形がせまってきて日常の生活に困るけど、それを武器に難問・珍問を解決していくのかと思ったら、それは最初の方でちょっとだけでした。
カーチェイスやドンパチまで入れて、典型的なハリウッド大作にするくらいなら、「インディ・ジョーンズ」の新作のネタにしてくれた方がフィットしたかも。
その学者がエレベーターに乗る前に「小便をもらすからやめときます」的なそわそわが、単に子供の頃肥溜めじゃなかった井戸に落ちたトラウマによる閉所恐怖症だけだったというのが、一番拍子抜けしました。

初詣も祭りもハロウィンもクリスマスも楽しそうな事はぜんぶやる、結婚は教会で葬式は坊主がとりおこなう無神論者が多数の日本人には、戦後すぐに神だと思っていた天皇陛下が人間だったということを経験したので、この映画で明かされるすんごいことは、「ふ~ん」って感じ。
だいたい今世紀最大の謎とか、世界を震撼させる衝撃の事実とか全人類の秘密とか大風呂敷広げたものって大したことない。
「ルパン三世 カリオストロの城」で二つの指輪が一つになった時にでてきたものとか、『人類はみな14歳で終わる』と大きい事を言った楳図かずおの「14歳」とか、「エヴァンゲリオン」のほとんど全部とか。

イアン・マッケランが、いよいよクリストファー・リーの域に近づいてきています!


★★1/2