19世紀に書かれた原作本に、1950年代の映画のリメイク、技術だけは2005年。
地球に人間が誕生する以前から、地球外の超知的生命体が埋め込んだという、このスーパー殺戮マシーン、一人ずつ捕まえては、生き血を吸うって発想自体まるで子供。
そんで、マシーンのビジュアルイメージは浦沢直樹の「20世紀少年」!
プチ「MONSTER」最終巻みたいなシーン(「ソフィーの選択」)もあって、日本に媚び媚びなシーンの理由がうなずけた(本当は全世界でコケまくった「AI」、日本でだけヒットさせてくれて感謝ってことだろうけど)。
「マイノリティ・リポート」で全開した「海外特派員」「北北西に進路を取れ」といったヒッチコック趣味、今回は「鳥」でした。
パニック心理で、人間が人間を襲うところは、去年見た「ゾンビ」のリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」。
USJ(この映画はパラマウント映画ですが)のライドになること前提の映画みたいな感じで、劇場で見るには十分楽しめる映画ですけど、それ以外なにもなかった。
もう、こういうの楽しめなくなったな~と痛感しました。
そして、ムスメ持ちとしては、ひじょうに気に入らないのが、名優ティム・ロビンスの扱い。
なんで、トム&ダコやんだけ家の地下室に招いたかというと・・・。あ~、やだやだ。
今度は、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」かよ~。
でも、唯一、ダコやん(推定35キロ)を抱き上げて、全力疾走するトム親父、火事場のクソ力とはいえ、自分にできるかと不安になりました。
だって、私、行楽の帰りに16キロのムスメを抱えて歩くのにも、ヒーヒー言ってるんだもん。
【ネタバレ】【ネタバレ】
ラスト、映画の時終了時間に合わせて枯れてしまう殺戮マシーン。
急速な地球環境の悪化で、吸収した人間の血がマシーンに合わなくなって故障したのかと思いました。
それじゃあ、性の乱れで、もはや処女のいなくなった女の血を吸ってしまい、ゲーゲー吐いてるドラキュラ映画だよ!(「ドラキュリアン」か「ドラキュラ 都へ行く」か「フライトナイト」だと思うんだけど・・・)。
★★