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京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

ツチガエル(土蛙)

2013年06月16日 | ミニ里山記録

 

 

産卵されたツチガエルの卵(4月末)

学名Rana rugosa。別名イボガエル。アカガエル科に分類される。ビオトープにやってきた最初の脊椎動物である。人が近づくと水に飛び込み泥に隠れる。つかむといやな臭いを出すのは鳥などに食べられないためと言われている。


ボダイジュ(菩提樹)

2013年06月15日 | ミニ里山記録

 

 

ボダイジュ(Tilia miqueliana)はシナノキ科の植物。京都新聞によると真如堂の本堂前の菩提樹が満開でミツバチが来ているというので見に行ってきた。確かに芳香を放つ淡黄色の花をいっぱいに咲かせていた。しかし時間がわるかったのかミツバチは一匹も見あたらなかった。菩提樹は臨済宗の開祖栄西が中国から日本に持ち帰ったと伝えられる。釈迦が悟りを開いたのは本種の下ではなくクワ科のインドボダイジュ(印度菩提樹、Ficus religiosa)とのことだ。


クチナシ(梔子)

2013年06月14日 | ミニ里山記録

 

 

学名Gardenia jasminoides。アカネ科クチナシ属の常緑低木。花が強い芳香を放つ。花弁が一重のものや八重のものがある。葉にオオスカシバの大きな幼虫が付く。秋に生るラグビー状の実は熟しても口を開けないのでクチナシ。碁盤の脚はクチナシの実の形を模しており、「他人の対局に口無し(助言なし)」を示唆する。実は栗きんとんなどの着色に利用されるそうだ。

   くちなしの花さき閨(ねや)の月痩(や)せぬ 飯田蛇笏

 

 


ツバメの雛

2013年06月10日 | ミニ里山記録

 

 歩道橋の下にツバメが巣を造り、そこで雛を5匹育てている。親鳥が餌を運ぶ度に、それぞれ黄色い大きな口を開けて要求している。昔はやった(?)エソロジーの理論では雛の黄色い口が親ツバメの給仕行動の解発因となっているそうだ。雛の方は、すぐそばをバスなどの大型車両が走っただけで親鳥が来たと錯覚して反応する。なんだか疲れてしましそうなのだが、いつか慣れて車に反応しなくなるのだろうか?


カラタチ(枳殻)

2013年06月04日 | ミニ里山記録

ミカン科カラタチ属の落葉低木。名前は唐橘(からたちばな)から来たとされる。枝に稜角があり、鋭い刺が互生する。「枕草子」ではカラタチの鋭い棘を嫌って「カラタチは名よりも見るは恐ろし」と記されている。葉にはアゲハチョウが産卵し幼虫が食べる。特有の芳香がありその化学成分の一つはシトラールである。昔の屋敷ではこの木を生け垣にしたが最近は見当たらない。これは吉田神社参道に残っているものでいまではめずらしい。

    枳殻の芽を吹く垣や春惜む  漱石