お湯の国 日本

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八甲田山スキーツアー遭難

2007年02月16日 | 🗻十和田八幡平N.P

山頂は吹雪気温-9℃、風速25m気象条件はとてもスキーなどできる状況ではない。それでもロープウェーから降りたツアーは前後左右をガイドに守られ山岳スキーに向う。決して彼らも悪条件で滑降を望んでいるのではないだろう。しかし限られた日程で天候回復を待つのは難しい。

とうとう悲劇は起こった!何回か悪条件下銅像コースを目指す集団を目撃、一種の尊敬さえ抱いた、彼らは視界ゼロでも、体感温度-30度でも果敢に攻める、戦場へ向かう戦士のような光景。しかし危険はやはり潜んでいたのだ。後で悔いるならコース変更の勇断もガイドには必要だ。

同じ山を愛する者として、今回の悲劇に心を痛めると同時に、危険と背中合わせの山岳スポーツのルール化を切に願うものである。今回の事件で八甲田は危ないと思われるのが何よりも辛い。自然を畏敬の念で慈しみたい。人間は自然を征服できるものではない。自然に抱かれるべきだ。

記録:19年2月14日午前11時八甲田前嶽で雪崩発生、スキーツアー客等24名が巻き込まれ、
   2名死亡8名重軽傷
の大惨事となった。ツアーガイド5名随行の上での事故だった・・・。

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