神の湯とも呼ばれている紫尾温泉には、紫尾神社を背景に幾つかの出湯があります。
紫尾温泉に一度入れば、他所の湯が頼りなく感じてしまいます。
近くにある温泉街の宿泊客もホテルの浴衣姿で、紫尾の湯に出掛けている姿を見かけます。
例外に洩れなく私もその一人なのです。
湯温が高く、最も高い湯壺は58℃で、三段階の湯壺があります。
足腰が弱いのに効能があると言います。
私は、この湯への入浴感が素晴らしく、全国を廻り温泉に入りますが、そのたびに紫尾湯と比べてしまいます。
硫黄泉の滑り感などは、体験したものでなければ味わえない満足感があります。
湯上がり後の身体の火照り感も素晴らしく、冬場でも寒さを忘れさせてくれます。
日本有数のいい湯だと確信しています。
紫尾温泉は行き止まりの山里で、ひなびた感じが素晴らしいロケーションとなっています。
写真は、紫尾神社に並設された地元紫尾区民の共同風呂ですが、まさしく神の湯の趣があり誰でも入浴できます。
ホテルや旅館もあります。
身体に良いと言うことで、地元の人たちは、20Lのポリタンク数個を車で運び、満タンにして持ち帰り、自宅の風呂に入れる習慣があって、そのために温泉水の蛇口が整えてあります。
この湯を炊飯器に入れてご飯を炊いているというご婦人にも会いました。
ここでも、例外に洩れなく足湯の設備が出来ていました。
最近出来たようです。
これも人気のようでした。
鹿児島を旅する時には、足を運んでみてください。
そして、隣にある売店で、田舎豆腐に甘口の醤油を掛けてそのまま頂いてみてください。
ひとしきり感動することになります。