紅猿子は警戒心が旺盛な鳥なのです。
飛来して留まっているときは、お腹を向けている方向を警戒しています。
こちらに背中を向けているときは、私にではなく、その向こう側に何らかの危険を感じて警戒しているのです。
餌が少なくなってくると、それを探すために小さな体を背伸びさせたり捻りを入れたり、見てる者にはそれが愛嬌たっぷりの仕草で実に愛くるしい可愛さを感じさせます。
その姿が私の眼を釘付けにさせますが、その夢中な私の仕草が猿子同様だと笑われる始末です。
この季節になれば、こんな他愛もない小さな幸せが、私を癒しと興奮のるつぼの中に誘い時の過ぎ去るを忘れさせてくれるのです。
また明日が待ちきれないほど、とても楽しみなのです。