至福の瞬間 2008-06-11 19:05:55 | 花 まだガキの頃、故郷の庭の片隅に鈴なりのグミの木がありました。 食糧難の頃でした。 熟れるのが待ち遠しく、未だ酸っぱい実を貪るように頬張った記憶があります。 老いてもその懐かしいイメージをずーっと引きずり、とうとう数年前苗を植えたのです。 それが去年から、大きくて真っ赤な実が鈴なりです。 今、口にしてみれば、渋さで口腔内はフリーズ、口をもごもごさせながら苦笑い。 それでも、シャッターを押す瞬間の幸せ感は、私だけが味合う至福の時でした。