ストーリー 無実の罪で捕まり、Camp Green Lakeという少年の更生施設へ送られることになったStanley Yelnats。この不運も彼の家に代々伝わる呪いのせいなのか?干上がった大きな湖で、炎天下のもと、なぜか穴掘りをさせられる過酷な毎日。なぜ穴を掘るのか?それはCampの所長が何かを探しているかららしいのだが・・・。そんな中、同じグループのZeroという少年と仲良くなり、文字を教えることになったStanley。一癖もふた癖もあるCampの職員と入所者の少年達。学校ではいじめられっ子だったStanleyの運命は・・・。
感想 Camp Green Lakeに来た時には、事なかれ主義だったStanley。逮捕された時もあまり積極的に無実を主張していない様子でした。でも後半、ある出来事をきっかけに、自分から行動し、みるみるたくましくなっていくのに注目。数ヶ月前の色白で太ったイメージから、日焼けしシャープになった姿が目に浮かぶよう。Zeroとの友情も印象的。
気になる表現 The last thing he wanted to do after killing himself all day on the lake was to get in a fight with a boy called the Caveman.(45ページ)
But the last thing he wanted to do after digging all day was to dig at night, too.(74ページ)
内容からして、最も~しそうにない、という否定的な意味合いのthe last thingかなと思いながら読んでました。何度か出てきたような。 『Longman Dictionary of Contemporary English』によれば、 the last person /thing =used to make a strong negative statement about someone or something →the last thing somebody needs /wantsと上の二つの文のように後ろのwant もセットにして使うこともあるようです。やはり否定の表現です。