ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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平和的生存権

2013年08月31日 21時42分18秒 | 相続
 今日は.久しぶりに「平和的生存権」という言葉を聞きました。大阪弁護士会館で行われた福島原発事故に関するシンポジウムで,郡山市から避難されている方(パネリストの一人)が,私達にも,欠乏から逃れて平和に暮らす権利があるのだと言われたのです。
 平和的生存権とは,日本国憲法の前文に「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」とあることを根拠に,権利として認められるのだと主張されているものです。

 平和的生存権は,従来は,戦争放棄(憲法9条)との関連で主張されてきました。
 しかし,60㎞ほどのところで福島第1原子力発電所が未曾有の事故を起こし,何がどうなっているかわからない混乱した状況において,住民が人間として尊重されるということの別表現として,恐怖と欠乏から免れ平和のうちに生存する権利があるということも言えると思います。

 今後,この原発事故関連で,平和的生存権を主張することに異論もあるとは思いますが,私は支持していきたいです。
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つくられた放射線「安全」論 科学が道を踏みはずすとき

2013年08月31日 10時04分38秒 | 相続
 昨夜から,島薗進さんの『つくられた放射線「安全」論 科学が道を踏みはずすとき』を読んでいます。

 というのも,その島園さんの講演を,今日の午後,聴くからです。

 この本は,福島原発事故による放射能汚染に関し,科学者・専門家と呼ばれる人達(その代表は,長崎大学の山下俊一さん)がいかにいい加減な情報を意図的に国民に提供してきたか,を鋭く指摘しています。
 
 この種の情報操作は,他の分野でも(例えば,岸信介-安倍晋三ラインによる日本国憲法アメリカ押し付け論)見られますが,だからこそ,一般市民は,勉強しないといけないのです。
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