ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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相続に関してよくある質問~相続税大増税時代の到来?

2014年12月31日 16時32分27秒 | 相続
 明日から,相続税が大幅に増やされます。いわゆる増税です。それを見込んで税理士や不動産会社は大々的にビジネスを展開しています。
 しかし,実は,ほとんど人には全く関係のないことなのです。
 今回の増税の要点は,①基礎控除が40%カットされたこと,②最高税率が5%引き上げられたことの2つです。
 相続税は,被相続人(死亡した人)の財産(遺産)から,一定の金額を控除して,その残りに課税されるますが,「基礎控除」とは,この控除される一定の金額を言います。これまでは,5000万円+1000万円×法定相続人の数が控除されていましたが,明日からは,3000万円+600万円×法定相続人の数となります。つまり,夫婦に子が一人いる場合,夫or妻が亡くなると,3000万円+600万円×2=4200万円が遺産から控除されて,その残りがあれば,相続税を納める必要があります。その反面,遺産が4200万円もなければ,相続税を納める必要なないのです。
 また,最高税率が課されると言っても,それは,遺産が6億円以上あった場合の話なのです。
 以上のことから,ほとんどの人は,相続税を納める必要は最初からなく,心配する必要はないのです。
 それでも上記基礎控除額を超えているから心配だと思われる方は,弁護士に相談してみてください。というのは,相続で一番難しいのは,いかにして相続人間の争いを未然に防止するかですが,その点は,弁護士しか対応できないからです。また,弁護士は登録さえすれば税理士になることができるからです。 
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貧困の連鎖を阻止せよ

2014年12月28日 21時11分49秒 | 相続
 今夜のNHKスペシャルでは,子どもの貧困問題を取り上げています。
 この問題は,複雑な因子が絡み合っていますが,まず,1人親世帯,特にいわゆるシングルマザー世帯の困窮の改善,そのための,就労支援.それも家族が普通に生活できるだけの報酬が受けることのできる仕事の見つけることが急務です。
 私も,これまでは,生活保護の受給を勧めるなどのアドバイスを行う程度のことしかできませんでしが,今後は,貧困の連鎖を断ち切るために,もっとできることを探して中身のある活動を行っていきたいと考えています。
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組織罰を考える勉強会(事務局会議)

2014年12月27日 22時33分01秒 | 相続
「喪失、重み抱え14年」=世田谷一家殺害で遺族―東京(時事通信) - goo ニュース
 今日は,組織罰を考える勉強会の忘年会兼事務局会議に参加してきました。
 組織罰,つまり法人等の組織自体に刑罰を科すように刑法を改正するには,犯罪被害者が広く連帯していかなければならないと感じました。世田谷一家殺害事件の被害者遺族は,組織罰とは直接関係ないようにも見えますが,処罰されるべきはすの人間が誰も罰されないままという点では,組織罰が必要となるケースと共通するのです。
 今年の私の流行語は,グリーフケア貞観津波でしたが,来年は,組織罰,となるかもしれません。
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宮城県山元町立東保育所事件~苦渋の和解

2014年12月24日 13時40分28秒 | 相続
毎日新聞によると
 『東日本大震災の津波で亡くなった宮城県山元(やまもと)町立東保育所の園児2人の遺族が、町を相手取り計約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は24日、仙台高裁(中西茂裁判長)で園児1人の両親と町の和解が成立した。町が園児の死について哀悼の意を表明し、300万円の和解金を支払う。もう1人の遺族については、来年3月20日に判決が言い渡される。
 和解に応じたのは長男歩夢(あゆむ)ちゃん(当時2歳)を失った渋谷亮さん(31)夫妻。和解条項には、町側が園児らの安全な保育に努めることが明記された。
 1審・仙台地裁判決によると、保育所は地震発生後の2011年3月11日午後3時半ごろ、町総務課長の指示で園児らを園内に待機させた。職員が同4時ごろ津波に気付き、車で避難したが、園児3人が逃げ遅れて死亡した。判決は町側の対応について「海から約1.5キロの保育所への津波到達は予見できなかった」と判断して訴えを退け、遺族側が控訴していた。和解金額は、裁判外紛争解決手続き(ADR)で和解した園児1人の遺族に町が支払った見舞金と同額』とのことです。
 歩夢君の両親は,裁判官から,控訴棄却(敗訴)を示唆されたのでしょうか。私は,全くの部外者ですが,残念です。
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裁判所も冬休み突入?

2014年12月24日 12時55分34秒 | 相続
 今日の午前中,大阪地方裁判所の訴状を提出係をのぞいて見たところ,仕事をしている書記官もまばら,訴状を提出するために来ている人も少なかったです。
 裁判所は,もう冬休みに突入したのでしょうか。
 私は,31日(水曜日)まで普通に仕事します。
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青森県立八戸北高いじめ自死事件の報告書

2014年12月23日 12時49分12秒 | 相続
女子高生死亡「複合的要因で自殺」 青森県審議会が報告(朝日新聞) - goo ニュース
 この事件では,被害者の両親が,「いじめによる自殺の可能性が高い」と訴えたため、県教委はいじめ防止対策推進法で定められた「重大事態」と位置づけ」て,「大学教授、弁護士、医師ら7人の委員で10回の審議を重ねた」そうです。
 その審議の結果出てきた報告書が,「いじめに相当する行為はあったと判断するが、自殺はいじめにより直接的に引き起こされたものではなく、重度の摂食障害、友人関係などの幾重にも重なった複合的因子により惹起(じゃっき)」(された)とは,悲しいを,通り越して,笑ってしまいます。
 いじめがなかったらこの被害者は死を選ぶことはなかったか否かについて結論を出さなければ,審議会の意味はありません。この報告書は,いじめ防止対策推進法の趣旨にも違反するでしょう。
 私は,少なくとも,いじめ→被害者死亡の場合は,速やかに刑事事件として,警察に徹底的に捜査してもらうべきだと思います。
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品川美容外科フェイスリフト事件の法律相談

2014年12月23日 12時36分40秒 | 相続
 昨日も,品川美容外科でフェイスリフト施術を受けたが,効果がなかった。施術代金の半分は未払いであるが,それを払わないといけないか,との相談がありました。
 私の回答は,払う必要はない,です。これは全国各地で品川美容外科フェイスリフト事件の被害者が多数発見されていることから,雰囲気で回答したわけでなく,法的にも根拠があるものなので,心配は不要です。
 未払い代金問題ではなく,品川美容外科に損害賠償請求したい場合は,直接会って相談できる弁護士に依頼してください。
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黒田裕子さんが亡くなられた

2014年12月22日 10時10分24秒 | 相続
今年の9月中旬の神戸新聞の記事に
 『阪神・淡路大震災をはじめ、国内外の災害で被災したお年寄りらの支援に取り組んできたNPO法人「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」(神戸市西区)理事長で、看護師の黒田裕子さんが肝臓がんとの闘病を続けており、18日、西宮市の入院先から古里の島根県にある病院に転院した。兵庫県の井戸敏三知事も見送りに駆け付け、長年の功績をたたえて黒田さんに感謝状を手渡した。(上田勇紀、石崎勝伸)
 黒田さんは元宝塚市立病院副総婦長で、阪神・淡路を機に退職。仮設住宅でボランティア活動を始め、災害復興住宅に被災者が移ってからも、時には泊まり込みで寄り添った。トルコや中国・四川、ハイチなど海外の地震被災地でも奔走。東日本大震災の発生後は宮城県気仙沼市の仮設を定期的に訪れ、震災関連死を防ごうと力を尽くしてきた。
 黒田さんは8月中旬に体調が悪化。肝臓がんと診断され、同28日に西宮市の明和病院に入院した。「阪神・淡路から20年を前に、災害からの避難や介護の在り方など提言したいことがいっぱいある。時間が欲しい」と話していた。
 島根大医学部付属病院緩和ケア病棟への転院を決意。黒田さんは、病室を訪ねた井戸知事に「災害時に関連死を防ぐため、がんや人工透析の患者らを受け入れる環境を整えないと」と、か細い声で訴えた。知事は「県が震災20年に合わせてまとめている提言に、病状に応じた福祉避難所の設置を盛り込む」と約束した。
 病院玄関には友人ら約40人が駆け付け、「早く帰ってきてね」と激励した。黒田さんはベッドに横たわったまま車に乗り込み、両手を合わせて感謝の思いを表していた』とあります。
 この記事の黒田裕子さんが亡くなられました。
 こういう人がいたことを我々は決して忘れてはならないと思います。とともに,1人でもここまでできる,そして,やるなら徹底的にやらねばならない,と思いました。

 
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〈悲嘆〉と向き合い、ケアする社会を目指して

2014年12月20日 19時45分04秒 | 相続
 今日(12月20日)は,先日,お話を伺った木慶子(タカキ ヨシコ)さんらの編著書「〈悲嘆〉と向き合い、ケアする社会を目指して JR西日本福知山線事故遺族の手記とグリーフケア」を読んでいました。
 あの4月25日のことを書いた手記,家族が亡くなったことがわかるまでの経緯,私のような部外者が読んでいても結果がわかっていても辛いものでした。
 しかし,木さんが言われるように,人は誰かを愛するがゆえに,その人との別れの際,苦しみ,悲しむのです。とすると,苦しみや悲しみが大きいほど,それだけ誰かを深く深く愛せたということで,それはそれで素晴らしいと考えることはできないでしょうか。 
 誰かの悲嘆とどう向き合うか,私自身の悲嘆をどう扱うか,永遠の課題かもしれません。
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シングルマザーとこどものサポーター養成連続講座~芦田麗子さんとの遭遇!

2014年12月18日 05時52分44秒 | 相続
 昨夜は,大阪弁護士会館において「シングルマザーとこどものサポーター養成連続講座」の第2回に参加していきました。
 この講座は,弁護士会主催ではなく,大阪社会保障推進協議会と大阪子どもの貧困アクショングループの主催でしたが,テーマが「DVを正しく知ろう」,講師が芦田麗子さんという研究者だったので,もしかすると,私が属する犯罪被害者支援委員会(大阪弁護士会)が行う犯罪被害者支援研修の講師の候補者にリストアップできるかも,と思って,参加しました。
 そうしたところ,芦田さんは,まさに講師にピッタリの方でした。
 昨夜はものすごく寒く,また講座を開催した弁護士会館の部屋(なぜか三方がガラス張り)も寒かったですが,本当に参加してよかったです。人との出会いはこういうモノなのでしょう。
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