第70回 全国学校事故・事件を語る会 大集会

　今日は，京都精華大学で開催された全国学校事故・事件を語る会の大集会に参加してきました。
　そこでのテーマが『当事者から見た、学校事故・事件の事後対応』であったのですが，なぜか，第三者委員会のあり方に議論が集中しました。
　私は，学校事故と呼ばれるもののほとんどは犯罪である，犯罪の真相究明と犯人の処罰は，警察→検察→裁判所のルートに乗せるべき，したがって，第三者委員会の出番は，犯罪とは言い難いケースに限られる，と思います。その上で，被害者とその家族が犯人の処罰までは望まないのであれば，第三者委員会に調査を委ねるのもよいと思います。
　

マグニチュード８.５のパワー

震源深く、ゆっくりした揺れ　プレート先端が破壊か
　今回の地震は，マグニュチュード8.5だったそうです。
　マグニュチュード（Ｍ）が0.2増えると，地震のパワー（エネルギー）は２倍になるので，今回の地震は，Ｍ8の地震が4つ以上同時に起きたくらいのパワーがあるのです。
　この地震が東京直下型地震の前兆でないことを祈るのみです。

吉田寮の保存？

現役最古・京大吉田寮の保存要望　建築学会近畿支部
　このニュースに接して，私は，よく言えば歴史のある，悪く言えばボロい吉田寮がまだあった，ということより，この春，新しい吉田寮ができたということに驚きました。
　

組織罰を考える勉強会（第8回） 本日開催！

　前回，平成２７年３月２１日（土）は，古川元晴弁護士（元京都地検検事正，元内閣法制局参事官）と船山泰範教授法）から，司法が厳格な予見可能性を要求していることから社会に様々な不具合が起きていることを指摘され，現代社会に安全を確保するためには，危惧感説（言いかえると「合理的危険説」とのことです）を採用するべきだとのお話を聴きました。
　今日は，山口栄一教授（京都大学）からお話を聴きます。
　山口教授は，物理学・経営学が専門ですが『ＪＲ福知山線事故の本質―企業の社会的責任を科学から捉える』（ＮＴＴ出版）では，ＪＲ西日本の社会的責任や，法人処罰のための刑法改正についても言及していて，３社長裁判の第２審では，指定弁護士が山口教授を専門家証人として請求をした経緯もあります。これまでと違った視点から組織罰についてお話が期待できそうです。

シングルマザーホットライン（無料電話相談）実施

　毎日新聞が，「孤立や貧困の問題が指摘されるシングルマザーに支援情報を届けようと、民間団体「大阪社会保障推進協議会」（大阪社保協、大阪市北区）がウェブサイト「シンママ大阪応援団」（http://shinmama-osaka.com）を開設した。２９、３０日には、支援者や弁護士らによる無料電話相談も実施する。
サイトは▽ＤＶ（ドメスティックバイオレンス）▽離婚の手続き▽ひとり親の支援制度▽仕事の探し方−−などの情報をＱ＆Ａで紹介する。貧困や女性の問題に詳しい弁護士や司法書士、市民団体「大阪子どもの貧困アクショングループ（ＣＰＡＯ）」メンバーら、普段からシングルマザーの相談に応じてきた人たちに協力を呼びかけて作成した。
　行政機関もひとり親向けの情報冊子をつくっているが、このサイトは、母親たちへの聞き取りを基にした具体的な相談例と「分かりやすさ」が特徴だ。例えば「身分証明書がありません」の問いには、住基カードの取得方法や教習所へ行く必要がない原付きバイク免許を取得するなどの手段を紹介している。メールでの相談受け付けも始めた。
　寺内順子事務局長は「ＣＰＡＯの活動を知り、深刻な悩みを持つお母さんの多さと、その人たちに情報が届いていないことに驚いたのがサイト開設のきっかけ。悩んでいる人がいたらぜひ教えてあげてほしい」と話す。
大阪社保協は昨年１１月から今年４月にかけ、シングルマザーと子どもへのサポーター養成講座も開講。受講者らが２９、３０日の無料相談に応じる。相談は午前１０時〜午後８時、両日のみ使える特設ダイヤル（０６・６３５７・１３３０）で受け付ける」と報道しています。
　既に，相談は始まっています。ＮＨＫの取材も入ったそうです。私はこのあと午後５時から，相談を担当します。電話相談なので，それだけで問題解決とはなかなかいかないでしょうが，解決の糸口にはなるでしょう。

名古屋駅近く歩道殺人未遂14名負傷事件～アスペルガー症候群は減刑の理由となるか

名古屋駅近くの歩道を暴走、被告に懲役１２年
　判決では，「両親や社会に対する復讐ふくしゅうのためという動機の形成には、発達障害の一種であるアスペルガー症候群が影響しており、非難には一定の限度がある」としていて，被告人の責任（非難可能性）が減じられると裁判所は考えているようです。
　しかし，被害者から見ると，被告人がアスペルガー症候群に罹患していたことはどうしようもできないことなので，なぜ，そのことで被告人が減刑されるか理解不可能でしょう。
　それが，刑事責任なのだと言ってしまえばそれまでですが，市民感覚にはマッチしないと言わざるを得ません。

阪神タイガース和田監督猛烈抗議事件～監督が行かずして誰が行くのか

阪神・和田監督 乱闘寸前！頭部死球に鬼の形相 キヨシに怒鳴った
　今回の和田監督の行動には批判する人が多いようです。しかし，自分がゲームに出している選手の選手生命を絶つかもしれない凶行をされて，黙っている方がおかしいです。
　そもそも，プロ野球の投手によるデットボールは，わざと（故意）ではなかった，過失だった，では決して済ましてはならないのです。なぜなら，プロ野球の投手は自分が狙ったところに球を投げるプロフェッショナルだからです。
　日本プロ野球機構として，デッドボールを投じた投手に対し，何らかの制裁を科さないなら，被害者（選手）が属するチームによる反撃を許すしかないでしょう。そうしないと，いつまで経っても危険な行為は無くなりません。

あもう君事件の集会in京都市上京区役所

　今日は，上京区役所で，京都市の認可保育園でおきたあもう君事件の集会（NHKニュースの映像あり）が開かれました。
　私は，参加できませんでしたが，４０名もの方々が参加されたそうです。
　とにかく，あもう君のお父さんやお母さんには，とことん事件の真相を追求していって欲しいです。それが，同種事件の再発防止にもつながります。そして，お父さんらを応援する人たちはきっと増えていくと思います。

貞観地震・享徳地震・東北地方太平洋沖地震

　毎日新聞によると，東日本大震災並みの津波が起きたとされる平安時代の貞観地震（８６９年）に匹敵する巨大地震が，１５世紀にも東北地方太平洋沿岸を襲ったことを示す津波堆積（たいせき）物が見つかったとの研究結果を，産業技術総合研究所（茨城県つくば市）の沢井祐紀主任研究員（古地震学）らがまとめたそうです。「１０００年に１度」と言われる巨大地震は、より短い間隔で起きていた可能性があるそうです。
　そして，「山梨県内の寺院が著した古文書には１４５４（享徳３）年に東北地方の太平洋沿岸で地震と津波が起きて犠牲者が出たとの記述があり、別の古地図には津波で生まれたとみられる池も記録されている。この当時の海岸線を復元した上で、貞観地震と同規模の地震が仙台湾沖で起きたと仮定してシミュレーションをしたところ、津波の浸水範囲と今回見つかった津波堆積物の場所が重なった。享徳地震もＭ８．４かそれ以上の規模だったと考えられるという」と報道しています。
　沢井さんは「貞観地震以前の地震の頻度も考慮すれば、東日本大震災までに約５００年周期で地震が起きていた可能性がある。採掘調査の範囲をさらに広げて、享徳地震の規模を明らかにしたい」と話しているそうです。
　要するに，２０１１年３月１１日の東北地方太平洋沖地震は，貞観地震・享徳地震の再来だった可能性が極めて大きいということです。

「釜石の奇跡」の真実

不明妻の「あの日」出版　釜石の男性、震災の真実求め
　鵜住居（うのすまい）小学校の児童が津波から避難して助かった話は，気象庁の広報アニメになっていて有名です。
　しかし，小学校にとどまって亡くなった木村タカ子さんのような人もおられるのです。
　また津波はどこかの地区を襲います。
　そのときのために，なぜ木村さんが小学校にとどまったのか，とどまざるを得なかったのか，その真実を明らかにして欲しいです。