ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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大東市門真市ファミリーマート過労死事件~和解成立!

2016年12月30日 20時19分10秒 | 相続
 毎日新聞によると,コンビニ大手「ファミリーマート」(本社・東京都)の加盟店で働いた従業員の男性(当時62歳)=大阪府大東市=が死亡したのは,月200時間以上の残業による過労が原因として,遺族が同社と店主に総額約5800万円の賠償を求めた訴訟が今月22日,大阪地方裁判所(福田修久裁判長)で和解したことが分かったそうです。ファミマは「著しい長時間労働」を認め,遺憾の意を表明し,遺族が要望した店側への労務指導の努力を約束し,店主と解決金4300万円を支払うことで合意したそうです。
 チェーン展開する大企業が,雇用関係のないフランチャイズ(FC)契約先の従業員の労災に解決金を支払うのは,極めて異例で,評価する向きが多いです。
 しかし,ファミマは男性の過労と死亡との因果関係について認めたわけではありません。  
 結局,過労死の責任問題よりも,フランチャイザー(権利や商標、ノウハウなどを提供する側=本部とも言います。)とフランチャイジー(加盟店)との関係を見直す契機とするべきでしょう。
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電通新入社員過労自殺事件のその後~過労自殺を撲滅するためには

2016年12月29日 05時01分10秒 | 相続
 毎日新聞によると,広告代理店最大手・電通の新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)が過労自殺した問題で、厚生労働省東京労働局は12月28日、高橋さんの直属の上司だった幹部社員の男性1人と、法人としての同社を労働基準法違反(長時間労働)の疑いで書類送検したそうです。石井直社長は記者会見し、来年1月の取締役会で引責辞任する意向を表明したそうです。
 被害者の直属の上司と法人へのビックリするほど軽い刑を科し,また社長が辞めるということだけで,この事件を終わらせば,また同じことが起きます,絶対に。歴史は繰り返されるのです。
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医師の紹介状を開封してはいけない?

2016年12月28日 16時20分20秒 | 相続
 大阪市内に住むHさんが,T医師にO病院への紹介状を書いてもらったところ,封筒に入って封がされている紹介状を開封したそうです。
 そうしたところ,HさんからするとHさんを侮辱するようなこと(その名誉感情を傷つけるようなこと)が書かれていたそうです。
 このような場合,そもそも,紹介状を開封してはいけないのかということが問題となります。
 確かに,紹介状は,医師が病院に宛てて書いたもので,勝手に開封してはいけない,場合によっては信書開封罪(刑法133条:正当な理由がないのに、封をしてある信書を開けた者は、1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。)に該当します。
 しかし,紹介状が「信書」か,という問題もあり,また,紹介状に書かれた内容は患者(被紹介者)の個人情報なので,その患者が紹介状を見ることには正当理由があると思われます。
 したがって,紹介状を開封して内容を改ざん等を行うことは当然ダメですが,開封して読むだけなら,問題はない,それで紹介状が無効となったりはしないし,医師や病院から損害賠償請求を受けることはないと思います。
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弁護士選びの難しさ

2016年12月26日 22時50分35秒 | 相続
 今日は,ある相談者から,破産申立代理人弁護士の選びの大変さを聞かされました。
 破産の申し立てであれば,どの弁護士が仕事をしても,それほど違ったことをするわけではないので,弁護士と依頼者の相性は問題とならないと思っていたのですが,そうでもないようです。
 弁護士を代えざるを得ない事態に陥らないようするには,やはり,最低3名の弁護士と実際に話しをしてみて,この弁護士なら一緒に活動できると思える人に依頼するべきです。
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熊本県長洲町立中学校被害者同級生作成メモ廃棄事件~証拠の廃棄は犯罪です

2016年12月25日 07時15分33秒 | 相続
生徒の暴力調査メモ、学校が廃棄 熊本、被害者が提訴へ
 学校内で行われた犯罪(「いじめ」を含む。)に関して,児童・生徒に犯罪についてアンケートを取ったのち,そのアンケート(メモ)を廃棄してしまうということが,日本全国のあちらこちらで起きています。廃棄した主体は,学校であったり,教育委員会であったり,さらに,調査委員会であったりします。
 しかし,実は,この廃棄行為の一部は,これまた犯罪なのです。
 参照条文:刑法第104条:他人の刑事事件に関する証拠を隠滅し、偽造し、若しくは変造し、又は偽造若しくは変造の証拠を使用した者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。
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日曜市民法律相談担当

2016年12月24日 20時19分13秒 | 相続
 明日は,大阪府内のある市役所で,午後1時から5時半まで,市民法律相談を担当します。
 クリスマスでも,トラブルに巻き込まれて悩んでいる人はおられるのです。
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特別養護老人ホーム

2016年12月23日 08時32分19秒 | 相続
 昨日は,大阪府内にある,いわゆる特別養護老人ホームを訪問しました。
 特別養護老人ホーム,正式名称は「介護老人福祉施設」と言い,介護保険法に基づいて介護保険が適用される介護サービスを手掛け,老人福祉法の規定により運営される施設です。
 施設の中を見せてもらって,フっと津久井やまゆり園事件の犯人が特別養護老人ホームで働いてたら,あんな事件を起こしただろうか,と思いました。 
 いずれにしても,今後,この施設を定期的に訪問することになりそうです。
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工藤剣太さん事件裁判(第3ラウンド)判決下る!

2016年12月22日 23時13分34秒 | 相続
 読売新聞によると,大分県竹田市の県立竹田高で2009年,練習中の剣道部2年工藤剣太さん(当時17歳)が熱中症で死亡した事故で,工藤さんの両親が、元顧問、元副顧問に約2755万円の損害賠償を負担させるよう,県に求償権の行使を求めた訴訟の判決が22日、大分地方裁判所であった。
 竹内浩史裁判長は,元顧問の重過失を認定し,国家賠償法に基づき,県に賠償金100万円の求償権を行使するよう命じたそうです。
 この事故を巡り,両親は県と元顧問らを相手取り,損害賠償を求め提訴(第2ラウンド)。2013年3月の1審・大分地方裁判所は,大分県などに4656万円を支払うよう命じたが,元顧問ら個人の賠償責任は認めず,その判断が2015年7月に最高裁判所で確定していたのです。
 この読売新聞の記事では,「事故」となっていますが,この事案は明らかに,犯罪,傷害致死です。剣太さんは,剣道部の私と同じ苗字の顧問の教員によるしごきによって殺されたのです。それなのに,検察庁は,この犯人を不起訴処分としたのです。このために,剣太さんの両親は,犯人個人の法的責任の追及するために,7年間,頑張ってこられたのです。

 剣太さんのご両親には,チョッと休んで,また学校「事故」と言われて,仕方なかった,被害者が不運だった,「指導」が行き過ぎただけ,として闇から闇に葬られている事件を掘り起こしていってほしいです
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兵庫県三木市緑が丘中学校1年生校舎4階飛び降り死亡事件

2016年12月21日 21時09分09秒 | 相続
中1転落死 遺族が市提訴「飛び降り防止できた」 三木
 この事件,被害者のお母さんから何度か話を聴いたことがあるのですが,被害者がインフルエンザに罹患している兆候など全くなかったのです。それなのに,三木市の事故調査委員会は,「インフルエンザなどのウイルス性疾患の脳症状である異常言動。(学校側は)予測不能だった」などとして,事件の幕引きを図ったのです。それで仕方なく,お母さんらは,三木市を提訴したのです。
 お金が欲しいのではないのです。本当のことが知りたいだけなのです。
そのことを三木市の市民にはわかって欲しいです。     
  NHKのニュース映像
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成年後見監督人

2016年12月21日 07時44分05秒 | 相続
 先日,私が成年後見監督人となった事件で,明日,被後見人(後見される人)に面会することになりました。
 「成年後見監督人」と言うと,成年後見人を監督する者,成年後見人が不正行為を行わないように監視する者,と思われがちですが,むしろ,成年後見人と協同して,きめ細かい被後見人のケアを行うのです。
 というわけで,被後見人との面会,できるだけ,こまめに行っていきます。
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