ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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組織罰を考える勉強会(第11回)~刑罰と事故の再発防止

2015年11月30日 14時30分34秒 | 相続
 先週の土曜日に第11回目の「組織罰を考える勉強会」に参加してきました。
 その勉強会の様子を産経新聞の益田記者が記事にしてくださいました。
 事故を起こした企業などを処罰する「組織罰」について学ぼうと、兵庫県尼崎市で平成17年に乗客106人が死亡したJR福知山線脱線事故の遺族らが発足させた「組織罰を考える勉強会」の第11回会合が28日、大阪府高槻市の関西大で開かれた。
 この日は、前回の会合で組織のコンプライアンス(法令順守)に詳しい郷原信郎弁護士が提案した、従業員が業務上過失致死傷罪で人を死亡させた場合、法人としての企業にも罰金を科せる両罰規定を設ける案を基に議論。
 会のメンバーの坂本哲弁護士が従業員と企業に加え、経営者も処罰対象にする「三罰規定」を提案した。坂本弁護士は「遺族感情を踏まえれば、企業だけでなく経営者も処罰すべきではないか」と話した。
 同会は遺族らが昨年3月に立ち上げ、弁護士や大学教授などの有識者を招き、組織罰の問題点などを学んできた。
 
 私の本音は,事故の再発防止のためにも,直接の行為者と組織(会社等)のみならず,社長等を処罰すべきではないか,というものです。なぜなら,事故の再発防止策を行うのは,組織自体ではなく,社長等の個人だからです。ただ,直接の行為者と社長等の上級管理者を処罰する両罰規定はないので,両罰規定に社長等を処罰対象にする三罰規定を主張したのです。
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津波堆積物の科学

2015年11月29日 20時25分58秒 | 相続
 「津波堆積物の科学」という本を入手しました。
 この本を出版した東京大学出版会は,「過去の津波の実態を解き明かす鍵=津波堆積物を扱った最初の体系書。地震と津波の基礎、津波による侵食・堆積過程から、具体的な調査法・同定法、そして津波の規模の復元にいたるまで、具体的な事例を基に丁寧に解説する。古地震学・堆積学研究者だけでなく広く防災・土地計画関係者にも必携の書」と紹介しています。
 この本で貞観津波を解明した津波堆積物調査について,より突っ込んで勉強してみます。
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やっと息子のかたきがとれた!ー大阪うつぶせ寝死事件

2015年11月25日 21時33分08秒 | 相続
【大阪】うつぶせ寝死訴訟 2審で施設の責任認める
 ニュース映像で流れていた被害者のお母さんの言葉「やっと息子のかたきがとれた。」が,耳から離れません。
 これがすべての被害者遺族ではないにせよ,被害者遺族の本音なのです。お金ではないのです。
 このことを一般市民,事件の当事者以外の人々にわかって欲しいです。
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組織罰と三罰規定の創設

2015年11月23日 14時58分48秒 | 相続
 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律,略して,独禁法の第95条の2は,「第89条第1項第1号、第90条第1号若しくは第3号又は第91条の違反があつた場合においては、その違反の計画を知り、その防止に必要な措置を講ぜず、又はその違反行為を知り、その是正に必要な措置を講じなかつた当該法人(第90条第1号又は第3号の違反があつた場合における当該法人で事業者団体に該当するものを除く。)の代表者に対しても、各本条の罰金刑を科する。」と定めています。
 これが,三罰規定と呼ばれるモノです。つまり,組織事故の再発を防止するために,直接の行為者(多くの場合,従業員)と組織(従業員が勤める会社),さらに,組織の代表者(社長,役員,理事など)をも処罰するもの,です。
 これを,もっと一般的に導入すべきではないか,ということを,次回(11月28日)の「組織罰を考える勉強会」で議論したいです。
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黒田裕子さんを忘れないで欲しい

2015年11月22日 14時38分10秒 | 相続
  昨日,「黒田裕子さん追悼フォーラム」が開かれました。
 まず一人ででも始めてみる,ことが大切であると黒田さんは教えてくれたのだと思います。
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ズンズン運動致死事件の犯人に対する宣告刑~執行猶予の濫用!

2015年11月20日 16時06分07秒 | 相続
<幼児マッサージ死>「ズンズン運動」有罪判決 無念の両親「息子は帰ってこない」 /新潟
 この犯人,2人もの尊い生命を奪っているのに,結局,実刑となっていません。これはどう考えてもおかしいです。
 執行猶予にも,一定の刑事政策的意義があることは認めますが,この犯人が起こした結果は極めて重大で,執行猶予にはなじまないと思います。
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大阪弁護士会無料法律相談会

2015年11月20日 13時56分44秒 | 相続
 今日は,大阪弁護士会主催の無料法律相談会に相談担当として参加してきました。実は,今日が無料相談だとは知らなかったのですが。
 結局,3人の相談者とお話をして,それぞれアドバイスをしたのですが,今後の展開が気になります。
 
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金メダルの数なんて,どうでもいい

2015年11月17日 23時06分23秒 | 相続
金メダル16個超獲得を…東京五輪で政府が目標
 「復興オリンピック」をスローガンとして掲げるなら,まず福島第一原発事故の被害者を低線量被曝から救うべきでしょう。
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11月21日(土)13〜16時 原発賠償相談会+訴訟説明会@大阪弁護士会館 開催! 

2015年11月17日 10時48分09秒 | 相続
 もうほとんどの大阪府民,兵庫県民,京都府民,奈良県民,滋賀県民,和歌山県民が,福島第一原発事故のことを忘れているのかもしれません。
 しかし,事故はまだ終わっていません。今も,京阪神,奈良,滋賀,和歌山に避難している人はおられるのです。
 政府は,この避難民に,故郷に帰還して被曝するか,それとも,貧困にあえぐ生活を続けるのかの選択を強いています。
 この状況から脱却するために,避難民の一部の方は,国と東京電力を相手方として,訴訟を行っています。
 この週末,大阪弁護士会館で訴訟説明会と個別の相談会を行います。
 我々は,この裁判に勝って,避難民が自立した生活できることを本当に支援する法律の制定を求めていきます。
 
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福島第一原発事故損賠賠償請求裁判in千葉地方裁判所ー荒れる法廷?

2015年11月12日 12時57分06秒 | 相続
 今日は,千葉地方裁判所で,福島第一原発事故損賠賠償請求裁判を傍聴してきました。
 その中で,被告国の代理人の発言と裁判所の対応をめぐって,傍聴人からの不規則発言が多数ありました。
 私は,傍聴席から発言した人の気持ちはよくわかっているつもりです。しかし,ルールは守って欲しかったです。大きな声は,法廷の外で,例えば,京成千葉中央駅前で,出して欲しかったです。
 よいことを言っても,ルールを守らない発言は,値打ちがないのです。
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