ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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福知山商工会議所の法的責任(続)

2013年08月18日 10時15分39秒 | 相続
花火主催者が補償検討 保険会社と協議へ 福知山爆発(朝日新聞) - goo ニュース

 京都府福知山市の花火大会での爆発事故(業務上過失致死傷被疑事件)で昨日,ついに死者が出ました。これを受けて,福知山商工会議所が掛けていた保険(損害賠償責任保険)で,被害者への賠償を検討するそうです。

 本来であれば,商工会議所が被害者に適正な額の被害弁償を速やかに行い,それを商工会議所の損害として,保険会社に対し同額の保険金を請求し,保険会社が保険金を商工会議所に支払い,事件は終わるとい流れになります。
 
 しかし,損害保険会社は,できるだけ,保険金を支払いたくないので,実際には,保険会社の担当者or保険会社が依頼した弁護士が,被害者と交渉して,賠償金額を決めて,それを損害賠償金として支払うということになります。そして,ここでの交渉が決裂すると,被害者は商工会議所を相手取って訴訟を提起して,適正な賠償金を支払ってもらうしかありません。

 いずれにしても,今回の事件の被害者はまだまだ厳しい状況に置かれているのです。
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