誰も期待していない政党

橋下新党１０月結成＝２０人規模、維新分裂へ―松野氏は民主と協議加速
　橋下さん，まだいたのか，という感じです。
　

B型肝炎感染給付金制度利用について（続）

　ここに国のＢ型肝炎感染者給付制度について書いたところ，さっそく，問い合わせがありました。
　その内容は，弁護士に依頼せずに国に対し訴訟を提起できるか？です。
　私は，できます，と応えました。
　ここで，できるというのは，法律上の障害はないということです。事実上の障害はいろいろあるのです。これは当然のことです。
　

B型肝炎感染給付金制度利用について

　知っている人は少ないのですが，国は，集団予防接種等によりＢ型肝炎ウイルスに感染した方に給付金を支給しています。
　この給付金は、７歳になるまでに、集団予防接種等（昭和23年７月１日から昭和63年１月27日までの間に限る）の際の注射器の連続使用により，Ｂ型肝炎ウイルスに感染した人と，その人から母子感染した人（これらの方々の相続人を含む）に対して，病態に応じ50万～3600万円等を支払うものです。
　給付の対象となる方の認定は，裁判所において，救済要件に合致するかどうか，証拠に基づき確認していくこととなります。このため，この給付金を受け取るためには，国を相手とする国家賠償請求訴訟を提起し，国との間で和解等を行う必要があります。つまり，厚生労働省の窓口で申請すれば給付金が支払われるのではなく，国を相手方として，訴訟を行う必要があるのです。　
　そこで，弁護士が，この事件を扱います，と広告を盛んに行っているのです。
　そうしたところ，同様の広告を私にもしないかと，東京の大手新聞社が電話してきました。
　私は，この件の相談は受けますし，依頼があれば被害者の訴訟代理人にもなりますが，広告は出しませんと応えました。

黙秘権行使の結末

少女に食事与えず長時間拘束か　大阪・中１遺棄容疑者
　私がこの被疑者の弁護人なら，この被疑者に，黙秘しないで本当のことをすべて話しましょう，とアドバイスします。そして，このまま黙秘していると，反省していないと見られて，死刑になる可能性もありますよ，と言います。
　確かに，一般市民からすると，黙秘権は憲法でも保障された権利であるのに，それを行使した被疑者・被告人が不利になるのはおかしいと思われるでしょう。
　しかし，黙秘しないで，自らの罪を認めて犯罪行為をすべて明らかにした被告人と比べると，黙秘している被告人は，反省していないと言わざるを得ないのです。
　今後の捜査で，この被疑者の犯行はすべて明らかになるでしょうから，一刻も早く，自らの罪を認めるべきです。

善良な地主・オーナーのための弁護団

「ブラック地主」立ち退き要求、嫌がらせ…　弁護団結成
　弁護士＝弱者の味方ということで，弁護士は土地や家・部屋を他人（オーナー，地主）から借りている人（借り主）の味方をすると思われがちですが，私は，地主や家・部屋のオーナーの方につくことがほとんどです。
　というのも，悪質な借地人・借家人が本当に多いのです。我が国には，借地借家法という民法の特別法があって，借地人らは手厚く保護されているのですが，それに乗じて，ムチャクチャなことをするヤカラがいるのです。
　ブラック地主に対峙する弁護団を結成するのは自由ですが，私は，善良な地主・オーナーの弁護団を結成したいです。

日本は弁護士に厳しい？

日本は弁護士に厳しい！？　倫理研修も義務化されている＝中国メディア
　弁護士会が弁護士の活動を厳密にチェックすべきなのは当然のことです。なぜなら，弁護士には監督官庁というものが存在しないからです。
　しかし，最近の弁護士会を見ていると，おかしなことをやっている奇妙な団体にしか見えないのは，私だけでしょうか。

犯人に弁護士がつき，被害者には弁護士がつかない現実

「やばいことした」　大阪の中１遺体発見翌日、知人に
　この事件の犯人，希望すれば，無料で，弁護士との面会（接見）ができるのです。いわゆる当番弁護士です。さらに，大阪では，「委員会派遣」と言って，大阪弁護士会の刑事弁護委員会が，犯人のリクエストがなくとも，弁護士を派遣するのです。他方，犯罪被害者の方は，ほったらかしなのです。被害者が弁護士に相談したいと希望しても，弁護士がその家に急行する制度はありません。
　以上のような状況は，どう考えても不公平なので，被害者のところにも，日曜日でも弁護士が行って，最初の１回は無料で相談に応じるという制度を作りたいです。

品川美容外科フェイスリフト事件の傾向と対策

　品川美容外科で効果のなかったフェイスリフト契約（民法上の「請負」契約）を結んで，その代金を全部支払っていない人（被害者）に対して，この夏いっせいに，東京の弁護士（駿河台法律事務所？）が代理人となって，請求を始めたようです。
　効果がなかったのだから残代金を支払う必要は全くないのですが，そのためには，契約を解除する必要があります。契約を解除＝解消すれば，品川美容外科は被害者に代金を請求する権利を失うからです。
　私なら，契約の解除を通知した上で，既に支払った代金の返還請求，さらに，損害賠償請求を行います。
　特に，品川美容外科フェイスリフト事件１１０番（電話法律相談）を開設するつもりはありませんが，被害者がもし近畿地方にも多数おられるということであれば，品川美容外科に対する集団訴訟も検討すべきだと思います。

山田浩二のような人間への対策

容疑者立ち寄った竹林に遺体　追跡１９時間、逮捕
　この事件で，犯人と疑われる人間が逮捕されました。
　しかし，事件が解決したわけではありません。
　いずれにしても，防犯カメラの映像が今回の逮捕の決め手になったことからすると，街中のいろいろなところに監視カメラを設置しておくこともやむ得ないのかもしれないと思います。

清水心さん殺害事件～被害者遺族の実情

＜講演＞「家族も一度死んだ」　娘殺された父親、被害者支援訴える　大分市　／大分
　「父親として守るべき娘を守れなかった。それが一番つらい」と話した心さんのお父さん。そのお父さん，ショックで事件から３日間の記憶がほとんどないそうです。そして，遺体安置室で心さんと対面した後には，奥さん（心さんのお母さん）と「皆で心のところに行こう」と考えたそうです。そのお父さんの言葉「あの時、私たち家族は一度死んでるんです」。これが，犯罪被害者遺族の実情です。被害者は，その本人だけではないのです。家族も被害者なのです。