ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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組織罰を考える勉強会(第4回)と紡ぎの会

2014年09月27日 20時28分12秒 | 相続
 昨日(土曜日)は,組織罰を考える勉強会(第4回)に参加しました。
 その際,加山圭子さんという方と名刺交換をしました。そうすると,そこには,紡ぎの会という聞きなれない会の名称が書かれていました。
 その「紡ぎの会」は,踏切事故の被害者遺族で結成された会であり,各地で起きている踏切事故の被害者が連帯して同様の事故が起きないように活動されていることを知りました。さらに,その会の会報「紡ぎの会通信 第10号」もいただきました。
 個人で踏切を所有していることはあり得ず,踏切事故の場合にも組織罰が必要となるのです。
 一般論としても,法人と関わらずに生活できないことからすると,誰もが組織罰が必要だと感じる事態になることがあるのです。
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医療過誤専門法律相談の実情~本当のことが知りたいだけ

2014年09月26日 21時26分26秒 | 相続
 今日は,事務所で,続けて2件の医療過誤法律相談を受けました。
 二つとも心臓手術にまつわるものでした。2組の相談者はいずれも,弁護士に聞けば,直ちに,医師にミスがあったか否かがわかると思っておられたようでした。
 しかし,医療事件をある程度扱っている弁護士でも,医学については素人です。しかも,医療記録を全く見ない状況では,ミスがあったかなかったかについて何も言えないのです。
 それにしても,今日の相談のうち,娘さんを亡くされたケースで,そのお母さんから,その娘さんの元気なときの写真(問題の手術を受ける直前に撮影されたもの)を見せていただいたのですが,そのときは,真実を知るために私も何とかしてあげたい,と思いました。
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市民法律相談の実情

2014年09月25日 10時57分00秒 | 相続
 昨日は,大阪市内の区役所で,4時間,市民法律相談を担当しました。
 真剣な相談から,ちょっと時間があったので寄っただけという相談もあり,バライティーに富んでいました。
 そのなかに,1件,この話は本当だろうかと思われるものがありましたが,私が,相談者の言われることを疑っていては,適切なアドバイスはできるはずがないので,相談者の話はすべて真実であるとの前提で,回答しました。
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医療過誤専門法律相談

2014年09月22日 17時30分04秒 | 相続
 大阪弁護士会では,医療過誤事件について専門相談を受け付けています。担当弁護士は,研修要件を満たした上で,実際に医療過誤訴訟(最近10年間で2件以上)を担当したことがある者に限られています。
 その医療過誤専門法律相談,これまでは,担当弁護士が弁護士会館で待機していたのですが,業務の効率化をはかるために,弁護士は各事務所で待機し,相談者が弁護士会館から担当弁護士の事務所に行く方式に変わりました。
 今週,私は,その待機を行います。もうすでに2件の相談予約が入っていて,やはり,医療過誤法律相談の需要はあることを実感しました。というのも,例えば,交通事故と異なり,医療事故のほとんどの場合,警察は捜査しないからです。担当医師が患者の死は不可避だったのだと言えば,それで終わってしまうからです。
 ある推計では,医療ミスで年間1万人もの人が亡くなっているそうです。家族が病院で亡くなり,その死はどう考えてもおかしいと思われるときは,弁護士に相談することを選択肢の一つに加えるべきでしょう。
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千葉強姦逆転無罪判決について

2014年09月20日 12時57分31秒 | 相続
讀賣新聞によると
 『千葉県内で女子中学生に乱暴したとして強姦(ごうかん)罪に問われた無職男性(27)の控訴審で、東京高裁(三好幹夫裁判長)は19日、懲役4年6月とした1審・千葉地裁判決を破棄し、「合意の上だった可能性が否定できない」として逆転無罪の判決を言い渡した。
 高裁は、中学生が男性と別れた後もすぐに助けを求めずに公園で眠り込んだことを指摘。さらに、男性が抵抗を妨げる暴行や脅迫を行ったとも認められないとし、「中学生は強い抵抗を示していない」と判断した』とのことです。
 この判決,疑わしきは被告人の利益に,の刑事訴訟の大原則に忠実なものである,と言うべきかもしれません。しかし,他方で,裁判官が強姦の実際をまるでわかっていないまま出された判決の可能性もあります。
 とにかく,検察には上告してもらって,最高裁判所の判断を待ちたいです。

 
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福島原発事故損害賠償請求訴訟第1回裁判(9月18日)(大阪地方裁判所)の映像

2014年09月19日 13時22分54秒 | 相続
 NHKが報道してくれています。
 確かに,法廷に人を詰め込んでいます。http://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20140918/4062741.html

 傍聴席と狭義の法廷を区切るバーに背を向けて座っている人(全員,原告弁護団弁護士のようです。)がこんなに多いのは,初めてみました。
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福島第1原子力発電所事故損害賠償請求訴訟第1回口頭弁論(大阪地方裁判所)当日

2014年09月19日 06時20分07秒 | 相続
 昨日,午後2時から,福島第1原子力発電所事故損害賠償請求訴訟(大阪地方裁判所)で第1回口頭弁論が開催されました。
 私は,12時から,大阪市営地下鉄淀屋橋駅の上で,今日,大阪地方裁判所で裁判が開始されます,との告知を行いました。やはり,道行く人は,この裁判にはほとんど関心が感じでした。
 その後,大阪弁護士会館に移動して,原告と弁護士との打ち合わせに参加し,そのあと大阪地方裁判所本館玄関前に行き,原告のための傍聴券を確保するため,抽選に臨みました。抽選には,うちの事務所から他に2名も参加しました。結果は,私だけが当選でした。裁判所職員から受け取った傍聴券を,取りまとめ役の弁護士に渡し,今度は,中之島中央公会堂の集会室で開かれる,裁判を傍聴できなかった人のための,模擬実況再現裁判の会場に向かいました。この場所が非常にわかりにくく,やっとの想いでたどり着いたところ,模擬裁判の担当弁護士から,国の代理人役を担当してくれと言われ,国の代理人と書かれた紙を首からぶら下げて,前の席に座りました。
 模擬裁判が始まると,それぞれの役の人が真剣に演じられているに驚きました。特に,避難の相当性についてプレゼンテーションは,これは,模擬裁判ではなく,本当の裁判でやるべきだと思いました。
 そのあと,裁判に出席してきた原告や弁護士が,合流して,報告集会となり,午後5時に終了しました。
 昨日の裁判の傍聴券を求めて,裁判所に来られた方が200人を軽く超えたそうで,その人たちには,知り合いのまだ原告になっておられない被害者(避難者)に,昨日の熱気,弁護団の意気込みを伝えてほしいです。
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福島第1原子力発電所事故損害賠償請求訴訟第1回口頭弁論(大阪地方裁判所)

2014年09月18日 06時20分10秒 | 相続
 今日は,いよいよ,福島第1原子力発電所事故損害賠償請求訴訟の第1回裁判が大阪地方裁判所で開催されます。
 私としては,今日の裁判の報道を通じて,福島原発事故はまだ終わっていない,福島県及びその周辺から京阪神や滋賀県等に避難し日々生活している人がいることを,一人でも多くの人に知ってほしいです。
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貞観津波(869年)のこと

2014年09月16日 21時26分17秒 | 相続
 最近,寝ても覚めても,と言うとチョッと大げさですが,貞観津波のことを考えています。
 その理由はともかく,河北新報によると『東日本大震災の津波で死亡した宮城県山元町東保育所の園児2人の遺族が町に計約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は(9月)12日、仙台高裁で結審した。高裁は和解を勧告し、判決期日を指定せずに和解協議を続ける意向を示した。
 遺族側は控訴審で「乳幼児を預かる町は高度の安全配慮が求められており、情報収集を尽くせば津波を予見できた」と指摘、津波の予見可能性を否定した仙台地裁判決の誤りを主張した。
 町側は「たとえ収集可能な情報を入手したとしても保育所まで津波が到達することは予見できなかった」と反論した。
 地裁は3月、「想定を超える高さの津波が町に到達することは予見できたが、町は海岸線から1.5キロ内陸の保育所に津波が来ることまでは予見できなかった」と判断、遺族の請求を棄却した』そうです。
 この事件で,原告(控訴人)らは,控訴審に入ってから,貞観津波の最新の知見を裁判所に提出したそうです。そうすると,高等裁判所は,控訴棄却(控訴人の負け)の判決を下さずに,和解を勧告したのです。つまり,町の法的責任を否定することはできないと考えたのです。
 その意味で,今から,1000年以上前に起きた貞観津波は使えるのです。
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千日回峰行を思い出した

2014年09月15日 15時27分27秒 | 相続
 昨日は,ある犯罪被害者団体の交流会に参加していて,ふっと千日回峰行をことを思い出しました。
 『千日回峰行は、平安時代、延暦寺の相應和尚(831年~918年、一説に~908年)により開創された、文字どおり、比叡山の峰々をぬうように巡って礼拝する修行です。
法華経のなかの常不軽菩薩(じょうふぎょうぼさつ)の精神を具現化したものといわれており、出会う人々すべての仏性を礼拝された常不軽菩薩の精神を受け継ぎ、回峰行は、山川草木ことごとくに仏性を見いだし、礼拝して歩きます。
 行者は、頭には未開の蓮華をかたどった桧笠をいただき、生死を離れた白装束をまとい、八葉蓮華の草鞋をはき、腰には死出紐と降魔の剣をもつ姿をしています。生身の不動明王の表現とも、また、行が半ばで挫折するときは自ら生命を断つという厳しさを示す死装束ともいわれます。
 千日回峰行は7年間かけて行なわれます。
 1年目から3年目までは、1日に約30キロの行程を毎年100日間、行じます。行者は定められた260カ所以上のすべてで立ち止まり、礼拝して、峰々を巡ります。
 4年目と5年目は、同じく1日30キロを、それぞれ200日間。
ここまでの700日を満じると、“堂入り”をむかえます。比叡山無動寺谷の明王堂に籠もり、9日間、断食・断水・不眠・不臥(食べず、飲まず、眠らず、横にならず)で不動真言を唱えつづけます。その回数は10万と言われ、満行すると阿闍梨と称され、生身の不動明王になるとされます。
 6年目は、それまでの行程に加え、比叡山から雲母坂を下って赤山禅院へ至り、赤山大明神に花を供し、ふたたび比叡山へと上る往復が加わり、1日約60キロとなります。その100日は「赤山苦行」とも呼ばれ、行者の足でも14~15時間を要する厳しい行程です。
 7年目は、200日を巡ります。前半の100日間は“京都大廻り”と呼ばれ、比叡山中から赤山禅院、さらに京都市内を巡礼し、全行程は84キロにもおよびます。最後の100日間は、もとどおり比叡山中30キロをめぐり、千日の満行をむかえます。
 赤山禅院では、千日回峰行を満行した大阿闍梨が住職をつとめ、大阿闍梨により「八千枚大護摩供」「ぜんそく封じ・へちま加持」「珠数供養」をはじめとする数々の加持・祈祷が行われています。』(赤山禅院HPより)
 「生身の不動明王になる」とは非常に胡散臭いですが,これだけ歩けば,自分自身にとって,よい修行になることは間違いないでしょう。
 ただ,「比叡山無動寺谷の明王堂に籠もり、9日間、断食・断水・不眠・不臥(食べず、飲まず、眠らず、横にならず)で不動真言を唱えつづけます。」は現実にはムリですので,マネはしない方がよいと思います
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