ヘコまされた被害者&その家族を盛り上げる委員会弁護士の日記

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神戸市北区橋げた落下事件~中村潤也さん両親の想い

2016年04月30日 22時06分56秒 | 相続
 毎日新聞によると,神戸市北区の新名神高速道路の橋桁落下事故で,作業中に重傷を負った中林潤也さん(19)の両親が毎日新聞の取材に応じ,「施工会社側から事故に関する説明が一切ない」と,やりきれない思いを語ったそうです。潤也さんは一時重体だったが,両親が手を握って祈り続けたかいもあり,4月27日に意識を回復したものの,退院の見通しは立たないそうです。
 『大阪市内の建設会社に勤務していた潤也さんは事故当時、橋桁の東側で仮設の足場を解体する作業中、西側の橋桁が落下した衝撃で高所から転落したとみられる。あばら骨や首の骨が折れ、左腕を切断した。
 「潤、来たよ。お父さんとお母さんが分かる?」。事故後、父弘樹さん(44)と母三千代さん(44)は連日病院へ通い、潤也さんの手を握りしめて回復を祈り続けた。27日に意識が戻り始め、両親の呼び掛けに手足をわずかに動かしたり、うなずいたりできるようになった。だが、言葉はまだ出づらい。今後も皮膚の移植手術などが必要という。
 25日には施工会社の横河ブリッジ(千葉県船橋市)と汐義(しおよし)建設工事(兵庫県尼崎市)の担当者が入院先に謝罪に訪れたが、事故に関する説明はなかった。三千代さんは「謝るだけで終わらせようとしているのか」と不信感を募らせ、弘樹さんも「重大な事故を起こした責任と向き合おうという姿勢が感じられない」と声を震わせた。

 この事件,いわゆる労働災害事件であり,①労働者災害補償事件,②損害賠償請求事件(民事事件),③刑事事件(業務上過失致死傷)の3つが併存するようです。
 中村潤也さんの両親の怒りは,施工会社の現場責任者,さらにその上層部の刑事責任追及という形で昇華されるべきです。
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性暴力救援センター全国連絡会 第3回全国研修会 2日目

2016年04月30日 06時27分07秒 | 相続
 今日も性暴力救援センター全国連絡会 第3回全国研修会(2日目)に参加します。
 今回の研修会は,弁護士の任務とは関連が薄いようですが,とにかく,参加してきます。
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性暴力救援センター全国連絡会 第3回全国研修会

2016年04月28日 13時42分37秒 | 相続
 明日からGWのようですが,私は,明日と明後日,性暴力救援センター全国連絡会主催の第3回全国研修会に参加します。
 テーマは,「日本社会は10代の少女を性的搾取からどう守るのか?~台湾の先駆的取り組みから学ぶ」です。
 犯罪被害者とは別世界で活躍する弁護士からは,なぜ台湾なのかよくわからない?,2日間は長すぎる!と言われそうですが,時間の許す限り参加して学んできます。
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大阪市立中学教員女子ソフトボール部体罰事件~これも犯罪です

2016年04月27日 14時53分42秒 | 相続
女子ソフト部員9人に「指導」称し暴力…大阪市立中教諭を停職3カ月
 何度でもいいますが,この教員(被疑者)の行為は,傷害罪という犯罪で,この被疑者に懲戒処分を科してそれで済む問題ではありません。
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熊本大震災への対応

2016年04月27日 09時27分59秒 | 相続
 一昨日の月曜日,大阪弁護士会館で開催された熊本地震学習会(第2回)に参加したのですが,熊本からの支援要請はない可能性が大きいようです。
 被災者に対しては,継続的な支援が必要なので,できるだけ近くにいる弁護士,いつでも会える弁護士が支援にあたることが望ましいのです。なので,我々県外の者は,後方支援に徹するべきなのだと思います。
 しかし,災害はいつどこで起きるかわからないので,近畿地方で大災害が起きた場合に備えて,災害支援法制度については,これからも勉強していきます。
  
GWの真最中に開催される熊本地震学習会(第3回)も参加します。
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福島第1原子力発電所損賠賠償請求訴訟弁護団合宿

2016年04月24日 07時32分42秒 | 相続
 今日は,福島第1原子力発電所損賠賠償請求訴訟弁護団4班地震津波部会の合宿を大阪梅田にある法律事務所で行います。
 その事務所に宿泊はしませんが,10時間ほど集中的に議論をして,次回の裁判(6月2日)までに裁判所に提出する書面を完成させます。
 熊本地震のことも気になりますが,まずは目の前の仕事に取り組みます。
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組織罰シンポジウム

2016年04月23日 21時56分28秒 | 相続
「組織罰を実現する会」発足 JR脱線事故遺族ら
 組織罰シンポジウム,無事,終わりました。最初はホントにできるのかな,と思っていたのですが,いろいろな方々のご協力によって,開催できました。ただ,講演をしていただいたノンフィクション作家の柳田邦男さんが,ノモンハン事件のこと言われたときは,どうなることかと心配になりました。
 とにかく,今の刑法では,個人が犯罪を犯せば処罰され,他方,組織(法人)が犯罪を犯しても原則として処罰されないことを知って欲しいです。個人の行為とは切り離して観念できる組織の行為があり,それが刑罰法規に抵触すれば,処罰されるのは当然のことなのに,です。
 今日のシンポジウムでも,組織に刑罰を科すことは,事故・事件の原因究明・真相解明とは相いれないとの意見もありましたが,私は,刑罰とは,事故の原因究明とは関係なく,悪行には罰が科されるべきという信仰のようなものがあって,それに依拠していると考えています。
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厳罰を求めて当然です!

2016年04月22日 10時41分27秒 | 相続
<朝霞少女誘拐>保護者ら容疑者への厳罰訴える 少女は何も悪くない
 この事件の被害者の保護者らに,誰が「罪を憎んで人を憎まず。」と言えるでしょうか。
 被害者の両親は,誰に何と言われようが,被疑者に厳罰を求めればよいのです。
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大川小裁判・証人尋問 地裁、「生存教諭」の証人尋問行わず

2016年04月22日 06時12分45秒 | 相続
大川小裁判・証人尋問 地裁、「生存教諭」の証人尋問行わず(宮城16/04/21)
河北新報によると,河北新報によると,石巻市大川小学校事件の津波災害を巡る損害賠償請求訴訟の口頭弁論が4月21日、仙台地方裁判所であり,高宮健二裁判長は東日本大震災の発生当時,校内にいた教職員11人のうち唯一生き残った男性教務主任Aについて,原告(被害者遺族)の証人尋問請求を却下したそうです。Aが心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されたことなどを考慮したとみられるそうです。訴訟は6月29日に審理を終わるそうです。
 訴えによると,教職員は震災発生後の約45分間,児童に校庭で待機するよう指示。その後、津波が押し寄せ,訴訟対象の23人を含む児童74人と教職員10人の計84人が死亡・行方不明になったのです。
 この裁判は,あくまでも,民事裁判ですが,このAの刑事責任(業務上過失致死罪)についても,立件に向けた捜査がなされるべきでしょう。
 
それこそが,被害者遺族の本望である可能性はあるのです。
 
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刑事事件としての過労死事件

2016年04月21日 10時26分45秒 | 相続
 私も加入する過労死防止学会が,来月,大阪で,第2回大会を開きます。そのブログラムを見てみたところ,予想通り,「刑事事件としての過労死」というテーマは,取り上げられていません。
 過労死・過労自殺事件には,①労働災害事件としての側面,②損害賠償請求事件としての側面,③刑事事件としての側面,があるのですが,過労死に関する文献を見ても,③は無視されているのです。
 どうしてこうなっているのか?どうして過労死事件を刑事事件として捉えないのか?については,被害者遺族は,労災認定や会社の賠償責任を認めさせることで手一杯でだからであるとの珍回答もあります。
 いずれにしても,過労死は,使用者の犯罪(傷害致死罪)であることは疑いの余地がないのですから,学校事故における「学校の壁」,医療事故における「病院の壁」,交通犯罪における「交通事故の壁」,性犯罪における「性暴力被害の壁などと同じく,過労死の壁を叩き壊して,犯人を適切に処罰すべきなのです。そうしないと,過労死はなくなりません。
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